これは、あくまで私個人の見解です。
伊勢志摩エバーグレイズという一つの場所と、
うちの家族との関係についての、
個人的な記録として読んでもらえたらと思います。
このシルバーウィーク、
三重県にあるエバーグレイズ伊勢志摩へ家族で行ってきました。
5年間で19回目の滞在です。
今回、帰り道で初めてロスにならなかったことに、
自分でもいちばん驚いています。
大好きな場所なのに、なぜ寂しくならなかったのか。
そこには「慣れ」と「卒業」という、二つのキーワードがありました。
エバーグレイズ伊勢志摩から、初めてロスにならなかった
結論を、先に書きます。
大好きな伊勢志摩エバーグレイズから帰ってきて、今回はじめてロスにならなかった。
毎回、帰りの車の中で「もう帰るのか」という気持ちに沈んでいたのに、
今回はどこか冷静でした。
滞在中も、いつもの「夢の中にいるようなテンション」が薄かったんです。
理由を考えてみると、答えはシンプルでした。
エバーグレイズの過ごし方を、完全に攻略してしまっていたからです。
これは、この施設が嫌いになったという話ではありません。
むしろ逆です。好きすぎるくらい通い詰めた結果、起きたことでした。
どれだけ好きだったか、まず前提を書かせてください
伊勢志摩エバーグレイズってどんな施設?
ここから先の話を読んでもらう前に、この施設がどんな場所なのか、簡単に説明させてください。
所在地:三重県志摩市磯部町穴川
コンセプト:American Outdoor Resort
特徴:日本におけるグランピング発祥の地の一つ
出典:伊勢志摩観光ナビ(2026年9月確認)
伊勢志摩エバーグレイズは、三重県志摩市磯部町にあるグランピング&キャンプ施設です。
「American Outdoor Resort」をコンセプトに掲げていて、
日本におけるグランピング発祥の地の一つとして紹介されています
(伊勢志摩観光ナビ、2026年9月確認)。
所在地は三重県志摩市磯部町穴川です。Googleマップで場所を見る
グランピングとキャンプ、何が違うのか
キャンプは、テントの設営から寝袋や調理器具の準備まで、自分たちで一から用意して組み立てるスタイルです。
準備そのものを楽しむ人も多い一方で、道具をそろえるハードルは決して低くありません。
グランピングは、その「準備の壁」を取り払ったスタイルだと考えてもらえればいいと思います。
テントはすでに設営されていて、ベッドや家具も備え付けられている。
到着した瞬間から、遊ぶことだけに集中できます。
エバーグレイズ伊勢志摩には、このグランピングタイプのテントに加えて、サウナやプール付きのプレミアムキャビン、コールマンとのコラボレーションキャビン、スタンダードなキャビンまで、宿泊タイプが数十種類そろっています。

同じ施設の中でも、泊まる棟のタイプを変えるだけで、毎回少し違う滞在体験になります。
子育て世代には、必ず一度は行ってほしい
普段、キャンプなんてしないという家庭でも、
道具も食材もすべてそろった状態で泊まれるので、確実に楽しめます。
設営や片付けの負担がほぼない分、子どもと過ごす時間そのものに集中できるからです。
道具ゼロでもフル装備で泊まれる
設営・片付けの負担がほぼない
カヌーや星空観察など敷地内で完結
季節ごとにイベント内容が変わる
だから私は、子育て世代の人には、一度は必ず行ってみてほしいと思っています。
これは、この記事を書いている今でも変わらない気持ちです。
パパスタ準備ゼロで行けるからアウトドア初心者にこそ行ってほしい
コロナ禍から5年、宿泊回数は19回
うちが通い始めたのは、コロナ禍のさなかでした。
今年で5年目になります。
そして、これまでの宿泊回数は、19回です。
5年間で19回泊まっているということは、ほぼワンシーズンに一度は必ず足を運んでいる計算になります。
それくらい、うちにとっては特別な場所でした。
※図解1:コロナ禍からの5年間、ほぼ毎シーズン通ってきた回数の積み重なりを図にしました。
今年のハロウィンで起きたこと
手作り仮装、今年は集大成のつもりで
今回はハロウィンの時期だったので、
キャビンやサイトをハロウィン仕様にデコレーションするイベントと、仮装イベントに参加しました。
うちは毎年、この仮装を手作りでガチっていて、「ベストコスチューム」を本気で狙いに行っています。
今年も無事、選んでもらうことができました。
来年、長男が中学生になります。
だから、家族そろっての仮装は今年が最後のつもりで、これまでにないくらい力を入れました。
作業デーという日を作り、弟の家族と泊まり込みで、あれこれ手作りしたんです。
毎年少しずつレベルを上げてきていたので、今年はその集大成という位置づけでした。
結果として、とても楽しい時間になりました。ここは間違いありません。
パパスタ弟家族と泊まり込みで工作した夜、正直いちばん盛り上がりました。これが家族全員での仮装、最後かもしれません。
滞在中も、帰り道も、いつもと違った
でも、今回はいつもと少し違うことがありました。
毎回、エバーグレイズから帰るとき、私は必ずロスになります。
しばらく現実に戻れないくらいのロスです。
ところが今回は、あまりロスになりませんでした。
滞在中もそうでした。
いつもは夢の中にいるようなテンションがずっと続くのに、今年はどこか冷静だったんです。
いつもなら、会場を散歩したり、泊まったことのないサイトをのぞいたりするんですが、
今回はその散歩さえしませんでした。
もうサプライズが起きないと、分かってしまっていたからです。
なぜそう感じたのか、理由を整理してみる
帰ってきてから、この感覚が何だったのか考えてみました。
おそらく、慣れたんです。攻略してしまったんだと思います。
理由は、大きく2つあると考えています。
ハロウィン仮装で、燃え尽きていた
ひとつ目は、ハロウィン仮装です。
毎年レベルを上げてきていて、今回は作業デーを作って泊まり込みで作り込みました。
おそらく、その時点でやり切ってしまったんだと思います。
来年は長男が中学生になる、という区切りを自分の中に置いていたぶん、今年の力の入れ方はこれまでと違いました。
全力を出し切った反動が、帰り道の冷静さにつながっていた可能性があります。
5年・19回というリピート回数が意味すること
もうひとつは、通っている年数と回数です。
5年で19回。エバーグレイズでの過ごし方が、私の中で完全にルーティンになっていました。
全部、認知の範囲。知っていることばかり。
同じ刺激を繰り返し受け続けると、脳がそれを新しい情報として処理しなくなり、反応が薄れていく現象
心理学で使われる言葉
例:引っ越したばかりの部屋の生活音も、数週間で気にならなくなる
たとえるなら、引っ越したばかりの部屋にあった時計の秒針の音のようなものだと思います。
最初の数日は気になって仕方がないのに、
1週間もすれば、まったく気にならなくなりますよね。
あれと同じことが、私の中でエバーグレイズに対して起きていたんだと思います。
会社での仕事にも、似たようなところがあります。
新しいプロジェクトに配属された直後は毎日が新鮮でも、3年、4年と同じ業務を続けていると、効率は上がる一方で、新鮮さは薄れていきます。
エバーグレイズで起きていたのも、たぶん同じ現象でした。
※図解2:サプライズだらけだった1年目と、すべてが認知の範囲になった5年目を対比しました。
これは、危険を感じるべき新しい変化にだけ注意を向けるための、人間の脳の仕組みだと言われています。
裏を返せば、5年間・19回という繰り返しは、エバーグレイズという場所を、私の脳にとって「いつもの音」に変えるのに十分な回数だった、ということなのだと思います。
仲良くなったスタッフの「卒業」という小さなサイン
そしてもうひとつ、地味にこたえたことがありました。
その間に仲良くなったスタッフさんが、卒業していたんです。
新しいスタッフさんに、様変わりしていました。
自分たちがリピートしている間にも、施設で働く人たちの側にも、当然、入れ替わりがあります。
知っている顔がいなくなっているという事実は、思っていた以上に、心に残るものでした。
パパスタスタッフさんの卒業を知ったとき、自分たちだけが年を重ねているんじゃないんだな、と妙に納得したのを覚えています。
私が感じたこと|そろそろ卒業かな、という気持ち
ここが、今回いちばん書きたかったことです。
そのタイミングで、自分の中に、ある気持ちが芽生えました。
子どもも大きくなってきたし、そろそろエバーグレイズも卒業かな。
帰り道、そう思ったんです。
これには、自分でも驚きました。
あんなに大好きな場所で、そんな気持ちになるなんて、思ってもみなかったからです。
飽きた、と言ってしまうと、なんだか後ろめたい気持ちになります。
好きだった気持ちに、嘘をついているような感覚さえしてきます。
好きの反対は、嫌いじゃなくて「慣れ」
嫌いになったから足が遠のくのではない
知り尽くしたから、同じ楽しみ方では反応が薄くなるだけ
でも、これは嘘でも裏切りでもないんだと思います。
好きの反対は、嫌いじゃなくて「慣れ」なんです。
嫌いになったから足が遠のくのではなく、
知り尽くしたから、同じ楽しみ方では反応が薄くなる。
それだけの話だと、今は思っています。
同じような感覚は、他の場所でも起きるはずです。
毎年欠かさず行っていた花火大会、家族の記念日に必ず寄っていたお店。
そういう場所に久しぶりに行ったとき、以前ほど心が動かなかったら、少し戸惑うと思います。
嫌いになったわけでもないのに、テンションが上がりきらない。
エバーグレイズで私が感じたのは、まさにそれでした。
パパスタ「飽きた」って言葉にすると自分を責めたくなるけど、「攻略した」って言い換えるだけで、ちょっと誇らしい気持ちになりませんか。
それでも、大好きな場所であることは変わらない
とはいえ、です。
エバーグレイズが大好きな場所であることは、まったく変わっていません。
次男はまだ小学3年生です。本人はまだまだ行きたいと思っているはずです。
だから、これまで通っていた夏のプール、ハロウィン、オイスターパーティー。
この3つ以外の、別のイベントで行ってみようと考えています。
たとえば、クリスマスや年越しです。
考えてみると、この5年間、うちはずっと同じ3つのイベントだけをローテーションしていました。
夏はプールで、秋はハロウィンで、別の季節にオイスターパーティー。
同じ施設なのに、まだ足を踏み入れていない季節が、実はちゃんと残っていたんです。
クリスマスのエバーグレイズが、どんな景色になるのか。
年越しの瞬間を、あの場所で迎えたら、どんな気持ちになるのか。正直、まったく想像がつきません。
でも、想像がつかないということ自体が、この5年間なかった感覚です。
場所を変える必要はなくて、季節や過ごし方を変えるだけで、また新しい景色が見えるかもしれない。
今はそう考えています。
※図解3:5年間ローテーションしてきた3つのイベントと、まだ足を踏み入れていない季節を並べました。
これまでのイベントと、これから試したいイベント
| 区分 | イベント | 経験回数の目安 |
|---|---|---|
| 経験済み | 夏のプール | 複数回 |
| 経験済み | ハロウィン(仮装イベント) | 複数回・今回で最後のつもり |
| 経験済み | オイスターパーティー | 複数回 |
| 未経験 | クリスマス | 0回 |
| 未経験 | 年越し | 0回 |
同じ施設に何年も通っている家庭ほど、同じ季節・同じイベントだけをリピートしがちだと思います。
行きつけの場所に慣れを感じたときは、場所そのものを手放す前に、まだ試していない過ごし方が残っていないか、一度振り返ってみる価値があります。
慣れを感じたときに試したい3ステップ
夏のプール、ハロウィン、オイスターパーティー。うちの場合は、この3つだけでした。
うちの場合は、クリスマスと年越しが、まるごと未経験のまま残っていました。
場所を変える必要はありません。季節や過ごし方を変えるだけで、反応が薄れていた感覚が、また動き出すはずです。
子どもの成長に合わせて、行きつけの場所との距離感も変わっていく
もう一つ、今回の帰り道で考えたことがあります。
子どもが小さいうちは、親が選んだ場所に、子どもがついてくる形で家族の行き先が決まります。
ところが子どもが成長するにつれて、本人の予定や興味が優先されるようになり、家族全員で同じ場所に同じペースで通い続けること自体が、少しずつ難しくなっていきます。
来年、長男が中学生になります。
部活や勉強で、これまでのように長期休みのたびに家族旅行へ出かけられるとは限りません。
今回、ハロウィン仮装を「今年で最後のつもり」と決めて全力でやったのも、
こうした変化を、私自身がどこかで予感していたからなんだと思います。
長男と次男で、成長のペースは同じではない
「卒業する・しない」を家族全体で一律に決めない
その時々で子どもが心から楽しめる関わり方を選び直す
一方で、次男はまだ小学3年生です。
長男の成長ペースと、次男の成長ペースは同じではありません。
だからこそ、「エバーグレイズを卒業する・しない」を家族全体で一律に決める必要はなく、その時々で子どもたちが心から楽しめる関わり方を選び直せばいいのだと、今は考えています。
よくある疑問
- エバーグレイズ伊勢志摩は、キャンプ未経験でも楽しめますか?
-
楽しめます。テントや寝具、家具まで含めてすべて用意されているグランピングスタイルの宿泊がそろっているため、道具を持っていない人でも、行った瞬間からアウトドア体験に集中できます。設営や火起こしといった、キャンプ特有の準備で手が取られることがない分、子どもと一緒に過ごす時間そのものに集中できるのも、キャンプ未経験の家庭にとってはうれしいポイントだと感じています。
- 子連れで何度もリピートする魅力は何ですか?
-
設営や片付けの手間がほとんどないぶん、子どもと過ごす時間そのものに集中できることだと感じています。加えて、季節ごとにイベントの内容が変わるため、同じ施設でも訪れるたびに違う体験ができます。うちの場合、夏はプール、秋はハロウィン、別の季節にオイスターパーティーと、季節ごとの顔の違いを楽しみながら5年間通い続けてきました。
- 行きつけの場所に「飽きた」と感じたら、どうすればいいですか?
-
その場所自体を手放す前に、まだ経験していない季節やイベントがないか振り返ってみることをおすすめします。私自身、5年間で3つのイベントしか経験していなかったことに、今回はじめて気づきました。「飽きた」の正体は、場所そのものへの興味の喪失ではなく、同じ過ごし方を繰り返したことによる慣れであることが多いように思います。
- 子どもの成長に合わせて、旅行先との付き合い方はどう変えるべきですか?
-
正解は一つではないと思っています。子どもの学年や関心の変化に合わせて、無理に同じ場所へ通い続けるのではなく、その時々で本人たちが心から楽しめる過ごし方を選び直すことが、いちばん大切だと感じています。長男と次男のように、きょうだいでも成長のペースが異なる場合は、家族全員で足並みをそろえようとしすぎないことも大事だと、今回改めて感じました。
- 仲良くなったスタッフが辞めてしまったら、施設への愛着は薄れますか?
-
薄れることもあると思いますが、それ自体は自然なことだと捉えています。スタッフの入れ替わりは、施設が長く運営を続けている証でもあります。今回、知っているスタッフさんが卒業していたことは寂しくもありましたが、新しいスタッフさんとの新しい関係を、これから作っていけばいいだけの話だとも思っています。
まとめ|どれだけ楽しい場所でも、卒業のときは来る
このシルバーウィーク、エバーグレイズ伊勢志摩から、5年間で19回目にして初めてロスにならずに帰ってきました。
ハロウィン仮装で集大成と呼べるほど力を出し切ったこと。
そして、5年・19回というリピートの中で、過ごし方が完全にルーティンになっていたこと。
この2つが重なって、「そろそろ卒業かな」という気持ちが、帰り道に芽生えました。
それでも、大好きな場所であることは、まったく変わっていません。
次男はまだ小学3年生です。
だから、これまで経験してこなかったクリスマスや年越しという季節に、次は行ってみようと思っています。
どれだけ楽しい場所でも、慣れは必ずやってきます。
それは、その場所が嫌いになったからではありません。
同じ楽しみ方をもう一度繰り返すのではなく、まだやったことのない過ごし方を探しに行く。
それだけで、行きつけの場所との関係は、また続いていくんだと思います。
今日のポッドキャスト
エバーグレイズ伊勢志摩と「卒業」の話
過去の滞在については、以下の記事でも紹介しています。




