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職場の暗黙のルールは全部疑っていい|真夏のネクタイを1年目で変えた話

目次

「オッサン」は年齢ではない。ルールを疑わない人のこと

とあるWeb記事で

年齢や性別に関係なく

決められたルールや慣例(かんれい)に、いちども疑問を持たないまま、それを下に押しつける人のことを

「オッサン」と呼ぶようにしている

という記事を見て

私は「言い得て妙」だなと思いました。

20代のオッサンもいれば、女性のオッサンもいます

20代でも、先輩から言われたことをそのまま後輩に流す人はいます。

言った瞬間、その人はオッサンです。

逆に、60代でも「これ、いまも必要かな」と考え直せる人はいます。

オッサンではありません。

分かれ目は、たったひとつです。

自分の頭で一度でも点検したかどうか

それだけです。

分かれ目は、点検したかどうかだけ オッサンではない人 「これ、いまも必要かな」と考える 理由を30秒で説明できる 年齢は関係ない。60代でもいる オッサン 「昔からこうだ」でそのまま流す 本人の中では、指導のつもり 年齢は関係ない。20代でもいる

年齢ではなく、点検したかどうかで分かれます

押しつける側は、自分が押しつけていると気づいていません

いちばん厄介なのは、ここだと思っています。

押しつけている本人の中では、それは指導なんです。

親切のつもりですらあります。

「自分も若いころ、そう教わったから」
「これを知らないと、この子が損をするから」

悪意がありません。
だから、止まらない

パパスタ

この「悪意がない」というのが、いちばん手ごわいところだと思っています。

教える側の線引きについては、

仕事を教えてもらえないのは優しさじゃないにも書きました。

あわせて読んでいただけると、この記事の意図が伝わりやすいと思います。

忖度とは何か。試合のルールごと握られると何が起きるか

暗黙のルールが本当にまずくなるのは、次の段階です。

ルールを押しつけてくる人が、

同時に、評価や選抜を決める権限も持っているときです。

プレーヤーではなく、審判をやっている状態です。

審判が動くと、忖度(そんたく)が起きます。

忖度というのは、相手が口に出していないことを勝手に察して、その人に都合よく動くことです。

「部長は、たぶんこう思っているだろう」
と考えて、頼まれてもいないのに資料を書き換える。
忖度とは、そういう動きのことです。

同じ人が、審判もやっている状態 ひとりの決める人 その場のルール を決める 評価と選抜も 決める だから、おかしいと思っても 言えなくなる(これが忖度の土台)

※イメージです。決める権限が一人に集まると、声を上げにくくなります

政治で起きたこと:決裁が終わった公文書が書き換えられました

会社の中の話で終わればよかったのですが、そうはなりませんでした。

森友学園という学校法人をめぐって、国有地の売却に関する決裁文書が書き換えられた件があります。

財務省は2018年6月4日に、「森友学園案件に係る決裁文書の改ざん等に関する調査報告書」を自ら公表しました。

一連の問題行為に関する責任の所在を明確にするため、関与した職員に対して厳正な処分を実施いた(しました)

財務省「決裁文書の改ざん等に関する調査報告書について」(2018年6月4日公表・2026年8月31日確認)

あわせて、財務大臣本人が閣僚給与の12か月分を自主返納したことも述べられています。

役所が、自分たちで作った公文書を書き換えた。
そして、自分たちで認めた。

私は、これを忖度がいちばん悪い形で出た例だと見ています

スポーツで起きたこと:2018年の1年だけで、これだけ重なりました

同じことが、スポーツの世界でも起きました。

2018年という1年に限っても、これだけの問題が表に出ています。

時期競技問題になったこと
2018年4月レスリング強化本部長によるパワハラ
2018年4月バドミントン元監督による選手の賞金の私的流用
2018年8月ボクシング助成金の不正使用
2018年8月体操指導中の暴力行為

出典:nippon.com「相次ぐスポーツ不祥事:東京五輪に向けてハラスメントの根絶を」(2026年8月31日確認)

一つひとつは、別々の競技の、別々の出来事です。
でも私には、同じ形に見えます。

選手を選ぶ権利を持っている人が、同時にその世界のルールも握っている

報道をまとめた記事では、

背景として「勝利に最上位の価値が置かれ、それ以外の価値観が排除される」ことや、

「組織の社会的威信やイメージを守ることが優先され、方針に沿わない少数意見は排除される」ことが指摘されています。

想像してみてください。

あなたが高校生の選手だとします。
毎日5時間練習して、やっと代表候補に入った。

選び方を決めているのが、目の前にいる指導者ひとりだとしたら。

面と向かって「おかしくないですか」と言えるでしょうか。

パパスタ

これが、ルールを握られている状態です。

外の目を入れる仕組みが、あとから作られました

一連の問題を受けて、国も動いています。

スポーツ庁は2019年6月10日に、中央競技団体向けの「スポーツ団体ガバナンスコード」を策定しました。
同じ年の8月27日には、一般スポーツ団体向けのものも作られています。

ガバナンスコードというのは、団体の運営を外から点検できるようにするための決まりごとです。

出典:スポーツ庁「スポーツ団体ガバナンスコード」(2026年8月31日確認)

大事なのは、中身よりも「作られた」という事実のほうだと思っています。

内側だけでは直せなかったから、外の目を入れることにした。ってことですね

ここまでのまとめ

暗黙のルールそのものより、それを握る人が評価の権限まで持っていることのほうが問題です。

内側だけでは直せず、外の目を入れる仕組みが後から必要になりました。

【40代へ】暗黙のルールを配っていないかの自己点検

ここからは、私と同じ世代に向けて書きます。

私は44歳で、部下がいて、評価をつける立場にいます。

つまり、さきほど書いた「ルールを握っている側」に片足を入れています。

正直、こわいです。

「昔はもっと厳しかった」と思ったら、そこが赤信号

20代のころに理不尽だと思っていたことを、いつのまにか自分がやっている。

可能性がいちばん高いのが、40代だと思っています。

しかも、やっている本人は気づきません。

自分の中では、指導のつもりだからです。

私は、頭の中に「昔はもっと厳しかった」という言葉が浮かんだら、そこで一回止まるようにしています。

「昔は」という言葉が出た時点で、それは指導ではなく、自分の好みを配っている可能性が高いからです。

パパスタ

若手をどこまで見るかという線引きは、やる気のない部下は見捨てていいにも書きました。同じ悩みの、別の角度からの話です。

理由を説明できないルールは、仕事ではなく好みです

自己点検の基準は、シンプルにしています。
部下に30秒で説明できるか、それだけです。

説明できるなら、仕事のルールです。
説明できないなら、私の好みです。

好みを部下に守らせるのは、指導ではありません。

40代の自己点検リスト

① 部下に30秒で説明できるか、それだけです。

②「昔はもっと厳しかった」が頭に浮かんでいないか。

③ 自分がうまくいかなかったやり方を、そのまま配っていないか。

40代は、可能性を広げる時期ではなくなってきます。
残りの時間を考えると、やることを選ぶ時期です。

だからこそ、

うまくいかなかったやり方まで、そのまま下の世代に配ってしまわないこと

そこだけは、気をつけたいと思っています。

服装のほかに、私が実際に変えてきた慣習

服装だけではありません。
ほかにも、いくつか変えてきました。

変えた慣習何が問題だったかどうしたか
真夏のネクタイとジャケット社内の仕事で、誰も見ていなかった上席に直談判。ノーネクタイ、のちにポロシャツOKへ
毎月のエクセル入力その数字を誰がどう使うのか、聞いても出てこなかったやめた
会議資料の人数分プリントアウト紙も時間もかかるのに、会議後は捨てられていたPDFにして各自の端末で見る形へ

どれも、よその会社では当たり前にやっていることです。

新しいことでも、すごいことでもありません。

ただ、慣習に従う人が多い場所には、こういう当たり前が入ってきません。

業務を効率よくすることよりも、去年と同じことを繰り返すほうが優先されてしまう。
考えるのを、やめてしまっているんです。

パパスタ

いちばん、もったいないところです。

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