お悩みさんベトナム・ハノイへのアウェイ遠征、むずかしそう…
初めて海外遠征する人がつまずくポイントは、だいたい決まっています。
チケットはどこで買うのか。
空港から市内までどう行くのか。
お金はいくら持っていけばいいのか。
この記事は、
ハノイのハンダイ・スタジアムで試合が組まれたJリーグサポーター全員が、そのまま使える遠征ガイドです。
このモデルプランは2026年11月3日の京都サンガF.C.戦を例に組んでいます。
ただし中身は日付に依存しません。
日付だけご自分の試合に読み替えれば、そのまま使えます。
ACLエリートの試合はだいたい火曜か水曜に組まれることが多いので
サラリーマンであれば
平日に有給を取る前提になります。
そして2026年京都サンガF.C.場合、試合当日11月3日が文化の日(火)です。
だから前後に有給を2日足すだけで、土曜から水曜までの5日間が空きます。
この記事は、
京都駅を出発して3泊5日でハノイを往復するモデルプランです。
航空券、空港からの移動、お金、荷物、そして分単位の行程まで通しで並べました。
パパスタ私も実際にハノイ行きますので、ごっつ調べて裏を取った情報を並べています。
しかしそのまま真似する必要はありません。
気になったところだけ、つまみ食いしてください。
ハノイ遠征は有給2日で行ける。まず全体像から
2026年は試合当日11月3日が文化の日でした
まずカレンダーを見てください。
| 日付 | 曜日 | 扱い |
|---|---|---|
| 10月31日 | 土 | 休日 |
| 11月1日 | 日 | 休日 |
| 11月2日 | 月 | 有給1日目 |
| 11月3日 | 火 | 文化の日(祝日)・試合 |
| 11月4日 | 水 | 有給2日目(早朝に帰国) |
有給は月曜と水曜の2日だけ。
それで5日間の遠征が成立します。
しかも帰路、水曜は朝6時台に関空へ着く便があります。
午後から出社する、という選択肢も残ります。
祝日が絡まない年でも、考え方は同じです。
試合日の前日と試合当日、翌日に有給を取り、土日を足して5日つくる。
この形が基本になります。
- 出発は京都駅。所要時間と料金はここを起点に計算しています。関東からなら成田・羽田発の便に読み替えてください
- ホテル3泊+機中泊1泊で、実質「3泊5日」
- ひとり旅を想定。試合以外に観光もする組み立てです
試合の基本情報(2026年の例)
ここは2026年8月27日更新のAFC公式スケジュールで確認しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | ACLエリート 2026/27 リーグステージ 第4節 |
| 日付 | 2026年11月3日(火) |
| カード | コンアン・ハノイFC vs 京都サンガF.C. |
| 会場 | ハンダイ・スタジアム(ハノイ) |
| キックオフ | 現地19:15/日本時間21:15 |
日本時間の21:15。
日本で見るなら夜のゴールデンタイムです。
現地で見るなら、試合が終わるのは21時過ぎ。
この時刻が、この記事の行程を決めています。
ハノイの試合はだいたい19時台のキックオフです。
他の年・他のクラブでも、この時間軸はあまり変わりません。
3つのプランがあります。弾丸か、1泊か、しっかり観光か
この記事のメインは3泊5日でしっかり観光するプランです。
ただ、そこまで仕事が休めない人もいますよね。
自分が何日休めるかで選んでください。
| プラン | 日数 | 有給 | ホテル | 現地にいる時間 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 弾丸 | 0泊3日 | 1日 | なし(機中泊1) | 約9時間 | 約13〜14万円 |
| 1泊 | 1泊4日 | 2日 | 1泊 | 約1日半 | 約15万円 |
| しっかり観光 | 3泊5日 | 2日 | 3泊 | 約3日半 | 約17万円 |
おもしろいのは、
1泊プランと3泊5日プランで、必要な有給が同じことです。
3泊5日は土曜に出発するので、土日が乗ってきます。
週末を家族に使いたい人は1泊、旅に振りたい人は3泊5日。そういう選び方になります。
弾丸プラン|有給1日。試合当日に飛ぶ
祝日に試合が当たった年だけ使える、いちばん短いかたちです。
2026年の例なら、11月3日(火・文化の日)の朝に発ちます。
有給は翌日の水曜、1日だけです。
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 06:00 | 京都駅から特急はるかに乗車 |
| 07:50 | 関西空港に到着、チェックイン |
| 10:00 | VN335 関空発 |
| 13:35 | ノイバイ空港到着(日本時間15:35) |
| 14:30 | 両替を済ませ、P1駐車場からGrabで市内へ |
| 15:30 | 旧市街に到着。ホアンキエム湖の周りを歩く |
| 16:00 | 遅めの昼食。フォーかブンチャー |
| 17:00 | Grabでハンダイ・スタジアムへ。当日券の窓口に並ぶ |
| 19:15 | キックオフ |
| 21:30 | 試合終了 |
| 22:00 | 大通りまで歩いてGrabを配車、空港へ |
| 22:45 | チェックイン、保安検査 |
| 翌01:05 | VN334 ハノイ発 |
| 06:55 | 関西空港に到着 |
| 10:04 | 京都駅に到着 |
- スーツケースを持たない。機内持ち込みのバックパック1つで完結させてください。荷物を預けると空港での時間が足りません
- ベトジェットを選ばない。遅延リスクが大きすぎます。行きが半日遅れたら試合を逃し、帰りが遅れたら結局会社を休む必要があります
- 観光を詰め込まない。現地にいるのは約9時間、うち移動が2時間です
- 両替は空港で。街のATMを探している時間はありません
宿を取らないので、シャワーを浴びる場所がありません。
気になる人は旧市街のデイユース(3〜4時間)を調べておいてください。
パパスタカレンダーを見て有給1日で行けそうなら、選択肢に入れてみてください。
1泊プラン|有給2日。試合前日に前乗りする
弾丸は怖いけれど、週末は家族に使いたい。
そういう人向けのかたちです。
| 日 | やること |
|---|---|
| 1日目(試合前日・有給) | 午前便で発ち、13:35にハノイ着。午後は旧市街を歩く。夜はビアホイ |
| 2日目(試合日) | 午前はホーチミン廟。午後はスタジアムへ。試合後そのまま空港 |
| 3日目(有給) | 早朝に関空着。午前中に帰宅 |
前日に現地入りしておくと、遅延しても試合に間に合います。
弾丸との差はここです。
ホテル代が1泊分だけ増えて、安心はかなり買えます。
しっかり観光プラン|3泊5日。この記事のメインです
ここから先は、この3泊5日を前提に書いていきます。
| 日 | この例での日付 | やること |
|---|---|---|
| Day1 | 10/31(土) | 移動+旧市街を歩く |
| Day2 | 11/1(日) | 旧市街をじっくり。ビアホイとクラフトビール |
| Day3 | 11/2(月) | 世界遺産の日帰りツアー |
| Day4 | 11/3(火) | 午前に世界遺産と史跡 → 試合 → そのまま空港へ |
| Day5 | 11/4(水) | 早朝に関空着 → 京都へ |
ポイントはDay4の夜、試合が終わったらそのまま空港に向かうことです。
深夜1時台の便で帰るので、ホテルは3泊で足ります。
宿代が1泊分浮きます。
Day4が試合日です。
ご自分の試合日をDay4に置いて、前後を数えてください。
ハノイ遠征費用の内訳。実際に組んだら168,524円でした
これは私が2026年11月の遠征で実際に組んだ数字です。
見積もりではなく、予約と手配を進めた結果の金額です。
固定費
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 往復航空券(ベトナム航空) | 99,080円 |
| 宿泊費 3泊 | 19,574円 |
| ホテル手配の空港送迎(18ドル) | 約2,600円 |
| 現地ツアー(ニンビン日帰り) | 8,650円 |
| 小計 | 129,904円 |
変動費
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 国内交通費(特急はるか 往復) | 6,120円 |
| 現地交通費(Grab) | 5,000円 |
| 食費・カフェ代 | 8,000円 |
| 試合観戦チケット | 5,000円(予算確保分) |
| お土産代 | 10,000円 |
| 通信費(eSIM) | 1,500円 |
| 海外旅行保険 | 3,000円 |
| 小計 | 38,620円 |
| 金額 | |
|---|---|
| 合計 | 168,524円 |
- パスポートの新規取得・更新費。2026年7月からオンライン申請の10年旅券は8,900円になりました(大人の5年旅券は廃止)。すでに持っている人には不要なので、本体予算から外しています
- 関東発なら、京都駅→関空の6,120円をご自分の移動費に置き換えてください
航空券の99,080円が最大の変動要因です。
時期と予約のタイミングで、ここだけで数万円動きます。
パパスタ今回、私は日程が発表されてから少し迷って航空券を取ったので、当初の見積もりより約5万円高くなりました。
節約するなら、削れるのは3か所です。
- 航空券:ベトジェットにすれば1.5万〜2万円下がります(そのぶん遅延リスクを取ります)
- 日帰りツアー 8,650円:市内観光だけにすれば丸ごと浮きます
- お土産代 10,000円:ここは人それぞれです
全部削れば13〜14万円台まで下がります。
逆にいい宿に泊まれば20万円を超えます。
ベトナム航空かベトジェットか。安さを取るか、確実さを取るか
関空からハノイへは直行便が飛んでいます。
選択肢はベトナム航空とベトジェットエアの2社。
先に結論を書きます。
安く行きたいなら、リスクを許容してベトジェット。
安心して確実に行きたいなら、ベトナム航空。
差額は1.5万〜3万円ほど。
その差額で何が変わるのか、ここから順番に見ていきます。
2026年10月26日から、関空〜ハノイは1日2便になります
ベトナム航空が2026年10月26日から、関空〜ハノイに午後便を新設します。
便名はVN339/VN338。
当初は週4便(月・火・木・土)で、12月1日からデイリーになります。
関空発ハノイ行きは、この4便から選ぶことになります。
| 便名 | 会社 | 出発→到着 | 運航日 | 機材 |
|---|---|---|---|---|
| VN335 | ベトナム航空 | 10:00 → 13:35 | 毎日 | A350/B787 |
| VN339 | ベトナム航空 | 15:40 → 19:15 | 月火木土 | A321 |
| VJ939 | ベトジェット | 09:20 → 13:05 | 毎日 | A321 |
| VJ931 | ベトジェット | 15:30 → 19:15 | 毎日 | A321 |
ハノイ発関空行きはこちらです。
| 便名 | 会社 | 出発→到着 | 運航日 |
|---|---|---|---|
| VN334 | ベトナム航空 | 01:05 → 06:55 | 毎日 |
| VN338 | ベトナム航空 | 08:30 → 14:25 | 月火木土 |
| VJ938 | ベトジェット | 01:20 → 07:50 | 毎日 |
| VJ930 | ベトジェット | 07:55 → 14:30 | 毎日 |
※時刻は2026年10月25日からの冬ダイヤの予定です。
予約時に各社の公式サイトで必ず確認してください。
値段はどれくらい違うのか
関空〜ハノイの往復で見た、だいたいの相場です。
| ベトナム航空 | ベトジェット | |
|---|---|---|
| 往復の相場 | 7〜10万円台 | 5万円台 |
| 安いときの目安 | 6万円台後半 | 4万円台前半 |
| セール時 | ― | 片道1.4万円台の設定も |
| 高い時期 | 8月・旧正月(2月) | 8月・旧正月(2月) |
11月は年間でいちばん安い時期です。
関空発ハノイ往復の最安が4万円台前半まで落ちます。
逆に8月と旧正月(2月)は一気に上がります。
試合がこの時期に当たったら、早めに動いてください。
ベトジェットは荷物・座席指定・機内食がすべて別料金です。
| 追加でかかるもの | ベトジェットの目安 |
|---|---|
| 受託手荷物 20kg(事前購入) | 約68万ドン(約4,000円) |
| 同・空港で当日購入 | 約136万ドン(約8,000円) |
| 座席指定 | 6万〜15万ドン(約350〜900円) |
| 機内食 | 9万〜20万ドン(約550〜1,200円) |
| 機内のドリンク | 5万〜20万ドン(約300〜1,200円) |
荷物を往復で預けて機内食も買えば、片道あたり5,000円前後は乗ってきます。
それでもベトジェットのほうが安いですが、差は縮まります。
機内食は出るのか。出ないのか
関空〜ハノイは約5時間。
お昼をまたぐ時間帯なので、ここは意外と効いてきます。
| ベトナム航空 | ベトジェット | |
|---|---|---|
| 機内食 | 無料・2回 | 全額有料 |
| 1回目 | 出発40分後に軽食(ナッツなど) | ― |
| 2回目 | 1時間40分後にメイン(和食か麺類の2択) | ― |
| ドリンク | 無料。ジュース、コーラ、コーヒー | 有料 |
| お酒 | ビール・ワインも無料 | 有料(ビール約3ドル) |
| 水 | 無料 | 有料 |
- 機内では買えないことが多いので、公式サイトから事前注文が確実です(日本語対応)
- バインミー 約9万ドン、ホットミールのセット 約20万ドン
- 機内での支払いはクレジットカードが使えないことがあります。ドンの現金を用意してください
- 食べ物の持ち込みは禁止です(ベビーフードは例外)
- 飲み物の持ち込みはOK。保安検査の後に水を買っておけば、水代は浮きます
座席の広さが、5時間だとけっこう違います
| ベトナム航空 (B787/A350) | ベトジェット (A321) | |
|---|---|---|
| 前後の広さ | 約32インチ | 約28〜30インチ |
| 座席の幅 | 17〜17.5インチ | 18インチ |
| リクライニング | あり | あり(3インチ) |
| 個人用モニター | あり(映画が見られます) | なし |
| USB充電 | あり | なし |
| マイル積算 | あり(ANAなどと提携) | なし |
| 枕・ブランケット | あり | ― |
前後の差は約8〜10cm。
数字にすると小さく見えますが、5時間座ると体感はかなり違います。
それとベトジェットにはUSB充電がありません。
着いてすぐGrabを呼ぶことを考えると、モバイルバッテリーは必須です。
機内で映画を見て過ごしたい人も、ベトジェットだと自前で用意することになります。
動画を端末にダウンロードしておいてください。
いちばん大事な話。ベトジェットは遅れます
ここが遠征でいちばん効いてくるポイントです。
ベトナム民間航空局が、航空会社ごとの定時運航率を毎月公表しています。
数字を見てください。
| 時期 | ベトナム航空 | ベトジェット | 業界平均 |
|---|---|---|---|
| 2026年6月 | 79% | 71.5% | 75.7% |
| 2025年上半期 | 71% | 50.6%(業界最下位) | 62.6% |
| 2025年4月 | ― | 43.3%(過去最低) | ― |
2025年のベトジェットは2便に1便が遅れていた計算になります。
2026年に入ってかなり改善しました。
それでもベトナム航空より7.5ポイント低く、業界平均も下回っています。
国際的な調査でも差が出ています。
ベトナム航空は2026年6月時点でアジア太平洋の定時到着率3位(87.77%)。
アジア太平洋のフルサービス航空会社では最上位です。
構造的な理由があります。
- 1機あたり1日最大12回転という高い稼働率で回しています
- 朝の1本が遅れると、その機体が1日中遅れを引きずります
- 遅延の原因の約60%が「機材の到着遅れ」です
- 遅延は雨季(5〜10月)と旧正月前後(12〜2月)に集中します
実際、2025年4月には5時間・7時間クラスの遅延が連続して報道されました。
ベトジェットは他社とのインターライン(振替)契約を持っていません。
だから遅延や欠航になっても、他社の便に振り替えてもらうことができません。
次のベトジェット便を待つことになります。
Skytraxも「遅延・欠航時の対応が弱い」を、ベトジェットの明確な弱点として挙げています。
補償の制度自体はあります。
| 遅延 | 航空会社の義務(ベトナムの規定) |
|---|---|
| 15分〜2時間 | 飲食などの補償サービス |
| 2時間以上 | 別便への振替(追加料金なし) |
| 4時間以上 | 2026年7月から、国際線で最大88ドルの金銭補償 |
| 5時間以上 | 航空券代の払戻 |
| 24時間以上 | 欠航扱い。宿泊補償など |
パパスタただ、お金が返ってきても試合には間に合いません。ここが遠征の難しいところです。
結論。差額で何を買っているのかで決める
差額の1.5万〜2万円で、ベトナム航空は何を提供しているのか。
並べるとこうなります。
| 差額で買えるもの | 中身 |
|---|---|
| 遅れにくさ | 定時率で7.5ポイント上。国際ランキングでアジア太平洋3位 |
| 遅れたときの復旧力 | 他社便への振替が使える |
| 預け荷物 | 23kg×2個が無料(A321運航便は1個) |
| 機内食 | 2回+アルコール込みのドリンク |
| 座席 | 前後8〜10cm広い。モニターとUSB充電つき |
| マイル | ANAなどに積算できる |
安く行きたいなら、リスクを許容してベトジェット。
浮いた2万円で、現地のマッサージにも日帰りツアーにも行けます。日程に余裕があるなら、十分に合理的な選択です。
安心して確実に行きたいなら、ベトナム航空。
遠征は「試合に間に合わなければ、それ以外が全部無駄になる」旅です。行きが半日遅れたら試合を逃し、帰りが遅れたら翌日の仕事に穴が開きます。
特に試合当日に現地入りする弾丸プランなら、迷わずベトナム航空にしてください。
遅延を吸収する余白がどこにもありません。
パパスタ私はベトナム航空にしました。10年ぶりの海外で、しかも試合が絡む日程です。さらに遅延して有給が延びることは許されない。ここはお金で安心を買うところだと判断しました。
