【試合結果】川崎フロンターレ2対2京都サンガF.C.の得点経過
ここからが試合後です。
44分の失点から、54分と58分の逆転まで
| 時間 | 得点者 | スコア |
|---|---|---|
| 44分 | ラザル ロマニッチ選手(川崎フロンターレ) | 0-1 |
| 54分 | 福田心之助選手(京都サンガF.C.) | 1-1 |
| 58分 | ラファエル エリアス選手(京都サンガF.C.) | 1-2 |
| 65分 | マルシーニョ選手(川崎フロンターレ) | 2-2 |
図3:得点経過です。後半のわずか4分間で逆転しました。
入場者数は22,660人。
天候は晴れ、気温26.7度。8月中旬のナイターでした。
京都サンガF.C.の先発は4-2-3-1。
GK太田岳志選手。DF福田心之助選手、ウェベルトン選手、鈴木義宜選手、新井晴樹選手。
MFジョアン ペドロ選手、福岡慎平選手、平戸太貴選手、佐藤響選手、アレックス ソウザ選手。FWラファエル エリアス選手。
開幕戦から2つ動きました。
エンリケ トレヴィザン選手が外れて鈴木義宜選手が入り、加藤蓮選手はベンチスタートです。
ボール保持率45%|開幕戦とは逆の負け方だった
この試合の数字で、はっきりしているものを挙げます。
| 指標 | 川崎フロンターレ | 京都サンガF.C. |
|---|---|---|
| ボール保持率 | 55% | 45% |
| コーナーキック | 6本 | 1本 |
| 得点 | 2 | 2 |
ここが開幕戦と決定的に違うところです。
開幕戦の京都は保持55.4%で、持っていたのに運べなかった。
この試合は保持45%で、そもそも持てなかった。
負け方の種類が、1週間で変わっています。
同じ狙いで戦っているはずのチームが、です。
正直に書きます。
前半、私は0対6になってもおかしくないと思いながら見ていました。
大げさに聞こえるかもしれませんが、コーナーキック6対1という差は、そういう時間帯があったことを示しています。
パパスタ前半だけで言えば、完全に殴られてました。ほんまにしんどかった。
【試合後分析】京都サンガはゴールキーパーからのビルドアップをやめるべきです
では、なぜ持てなかったのか。
ここからが、今日いちばん言いたいことです。
足元の技術が追いつかず、ショートカウンターの的になっている
自陣の後ろからパスをつないで攻撃を組み立てることです。
ゴールキーパーがセンターバックに渡し、センターバックからボランチへ。
地上戦で相手を外しながら前進します。
この形には、絶対に外せない前提があります。
後ろの選手の足元の技術が、相手のプレッシャーに耐えられること。
これ一点です。
想像してみてください。
自分のゴールから10メートルの位置で、正面から突っ込んでくる相手を前にして、
ワンタッチで正確に味方へ渡す。
しかも相手は2人、3人と寄せてくる。
この試合の京都サンガは、そこでバタバタしていました。
相手陣の近くでボールを奪い、短い距離でそのまま仕留める攻撃です。
奪う場所がゴールに近いため、時間もパスの本数もいりません。守る側にとって、いちばん嫌な失点の形です。
つまり、いちばん危険な場所で、いちばん難しいことをやり続けていたことになります。
図4:払っているリスクに対して、返ってきているリターンが小さいという構造です。
リスクは高い。失敗すれば即失点。
ではリターンは何かというと、つないだ先で決定機ができているかというと、できていない。
リスクだけ払って、見返りが返ってきていません。
これをハイリスク・ローリターンと呼びます。
もっと簡単でいいんです。
難しいことをしなくても、前に運ぶ方法はあります。
ポゼッションするから京都サンガのサイドバックが上がれない
もうひとつ、これと直結している問題があります。
サイドバックが上がれないのです。
ボールを保持しようとすると、後ろで数的優位を作る必要が出ます。
ゴールキーパーとセンターバック2枚では足りないので、サイドバックも低い位置に残ってパスコースを作る。
設計としては筋が通っています。
しかし結果として起きるのは、攻撃に人数をかけられないという事態です。
図5:ポゼッションを優先した結果、攻撃が単発で終わる連鎖です。
サッカーは、最後は人数の勝負になる場面が多い競技です。
相手の守備が4人いるところに2人で行っても、ほとんど何も起きません。
3人4人と後ろから湧いてくるから、相手は誰を見ればいいか分からなくなる。そこでズレが生まれます。
この試合の京都サンガは、前線に人が足りていませんでした。
だから一度シュートで終わって、また最初から。その繰り返しになります。
福岡慎平選手と平戸太貴選手|中盤中央のバランスが取れていなかった
もう一点、前半について書いておきます。
中盤の中央です。
中盤の選手の仕事は、大きく2つに分かれます。
前を向いて効果的なパスを出すこと。
そして、相手が来たときにそこに立っていること。
この2つを複数人で分担するから、真ん中が埋まります。
この試合は、その分担がはまっていませんでした。
結果として真ん中がスカスカに見え、前に効果的なパスも出せていません。
これは選手個人の能力の話ではなく、誰がどこに立つかという設計の話だと考えています。


