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京都サンガF.C.対川崎フロンターレ 2対2|試合前レビューと試合後の感想。GKからのビルドアップはハイリスクローリターンです。尹星俊選手が入って変わった後半と、ACLを戦うクラブの準備不足を分析

目次

【試合結果】川崎フロンターレ2対2京都サンガF.C.の得点経過

ここからが試合後です。

44分の失点から、54分と58分の逆転まで

時間得点者スコア
44分ラザル ロマニッチ選手(川崎フロンターレ)0-1
54分福田心之助選手(京都サンガF.C.)1-1
58分ラファエル エリアス選手(京都サンガF.C.)1-2
65分マルシーニョ選手(川崎フロンターレ)2-2
川崎フロンターレ 2-2 京都サンガF.C. 2026年8月15日 Uvanceとどろきスタジアム 44分 川崎F 先制 ラザル ロマニッチ選手 0-1 ハーフタイム 3枚替え 尹星俊選手・奥川雅也選手・加藤蓮選手 54分 京都 同点 福田心之助選手 1-1 58分 京都 逆転 ラファエル エリアス選手 1-2 65分 川崎F 追いつく マルシーニョ選手 2-2 後半のわずか4分間で逆転した

図3:得点経過です。後半のわずか4分間で逆転しました。

入場者数は22,660人。
天候は晴れ、気温26.7度。8月中旬のナイターでした。

京都サンガF.C.の先発は4-2-3-1。
GK太田岳志選手。DF福田心之助選手、ウェベルトン選手、鈴木義宜選手、新井晴樹選手。
MFジョアン ペドロ選手、福岡慎平選手、平戸太貴選手、佐藤響選手、アレックス ソウザ選手。FWラファエル エリアス選手。

開幕戦から2つ動きました。
エンリケ トレヴィザン選手が外れて鈴木義宜選手が入り、加藤蓮選手はベンチスタートです。

ボール保持率45%|開幕戦とは逆の負け方だった

この試合の数字で、はっきりしているものを挙げます。

指標川崎フロンターレ京都サンガF.C.
ボール保持率55%45%
コーナーキック6本1本
得点22

ここが開幕戦と決定的に違うところです。

開幕戦の京都は保持55.4%で、持っていたのに運べなかった。
この試合は保持45%で、そもそも持てなかった。

負け方の種類が、1週間で変わっています。
同じ狙いで戦っているはずのチームが、です。

正直に書きます。
前半、私は0対6になってもおかしくないと思いながら見ていました。
大げさに聞こえるかもしれませんが、コーナーキック6対1という差は、そういう時間帯があったことを示しています。

パパスタ

前半だけで言えば、完全に殴られてました。ほんまにしんどかった。

【試合後分析】京都サンガはゴールキーパーからのビルドアップをやめるべきです

では、なぜ持てなかったのか。
ここからが、今日いちばん言いたいことです。

足元の技術が追いつかず、ショートカウンターの的になっている

ビルドアップとは

自陣の後ろからパスをつないで攻撃を組み立てることです。

ゴールキーパーがセンターバックに渡し、センターバックからボランチへ。

地上戦で相手を外しながら前進します。

この形には、絶対に外せない前提があります。
後ろの選手の足元の技術が、相手のプレッシャーに耐えられること。
これ一点です。

想像してみてください。
自分のゴールから10メートルの位置で、正面から突っ込んでくる相手を前にして、

ワンタッチで正確に味方へ渡す。
しかも相手は2人、3人と寄せてくる。

この試合の京都サンガは、そこでバタバタしていました。

ショートカウンターとは

相手陣の近くでボールを奪い、短い距離でそのまま仕留める攻撃です。

奪う場所がゴールに近いため、時間もパスの本数もいりません。守る側にとって、いちばん嫌な失点の形です。

つまり、いちばん危険な場所で、いちばん難しいことをやり続けていたことになります。

ハイリスク・ローリターンの構造 払っているリスク 自陣ゴール前で難しい技術を要求される 奪われた地点がゴールに近い ショートカウンターの的になる 失敗=即失点 返ってきているリターン 前進はできる。ただし相手を外せていない 決定機の数につながっていない 見返りが小さい もっと簡単でいい。前に運ぶ道は他にもある

図4:払っているリスクに対して、返ってきているリターンが小さいという構造です。

リスクは高い。失敗すれば即失点。
ではリターンは何かというと、つないだ先で決定機ができているかというと、できていない。

リスクだけ払って、見返りが返ってきていません。
これをハイリスク・ローリターンと呼びます。

もっと簡単でいいんです。
難しいことをしなくても、前に運ぶ方法はあります。

ポゼッションするから京都サンガのサイドバックが上がれない

もうひとつ、これと直結している問題があります。

サイドバックが上がれないのです。

ボールを保持しようとすると、後ろで数的優位を作る必要が出ます。
ゴールキーパーとセンターバック2枚では足りないので、サイドバックも低い位置に残ってパスコースを作る。
設計としては筋が通っています。

しかし結果として起きるのは、攻撃に人数をかけられないという事態です。

攻撃が単発で終わる連鎖 後ろで数的優位を作ろうとする サイドバックが低い位置に残る 攻撃に人数をかけられない 一度シュートで終わり、また最初から 後半は前を向けたから、この連鎖が切れた

図5:ポゼッションを優先した結果、攻撃が単発で終わる連鎖です。

サッカーは、最後は人数の勝負になる場面が多い競技です。
相手の守備が4人いるところに2人で行っても、ほとんど何も起きません。
3人4人と後ろから湧いてくるから、相手は誰を見ればいいか分からなくなる。そこでズレが生まれます。

この試合の京都サンガは、前線に人が足りていませんでした。
だから一度シュートで終わって、また最初から。その繰り返しになります。

福岡慎平選手と平戸太貴選手|中盤中央のバランスが取れていなかった

もう一点、前半について書いておきます。
中盤の中央です。

中盤の選手の仕事は、大きく2つに分かれます。
前を向いて効果的なパスを出すこと。
そして、相手が来たときにそこに立っていること。

この2つを複数人で分担するから、真ん中が埋まります。

この試合は、その分担がはまっていませんでした。
結果として真ん中がスカスカに見え、前に効果的なパスも出せていません。

これは選手個人の能力の話ではなく、誰がどこに立つかという設計の話だと考えています。

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