ポポヴィッチ監督をどう考えるか|解任論ではなく、残留から逆算した現実的な選択肢
3連敗を受けて、SNSではランコ・ポポヴィッチ監督への解任論が出ています。
結果が出ていない以上、プロとしてそうした声が上がるのは当然のことです。
実際、結果が出ていないどころか
ずっと意味のわからない内容の無い試合を見せてるんですから。
ここでは感情論ではなく、監督交代というオプションそのものを、冷静に整理します。
大田ハナシチズン戦後のコメントに見る「準備不足」という問題
ここで、大田戦のあとにポポヴィッチ監督自身が語ったコメントを見てください。
大田さんがどのようなサッカーをするかについては、準備の時間が足りておらず、韓国に来てからも分析する時間が限られたなかで挑みました。
ランコ・ポポヴィッチ監督(京都サンガF.C.公式サイト マッチレポートより)
率直に言います。これは、プロの監督のコメントとして、どうなのかと思いました。
スカウティングをせずに、これまで一度も対戦したことのない相手に、どうやって勝つつもりだったのでしょうか。
ACLエリートは、京都にとって今シーズン初めて対戦する国・地域の相手ばかりが集まる大会です。
事前に映像を分析し、相手の狙いを潰す準備をするのは、プロの監督としての最低限の仕事のはずです。
実際、ピッチの上の選手たちも、終始何をすればいいのか迷っているように見えました。
シュートはわずか1本、枠内はゼロ。攻めあぐねるだけでなく守備でも狙いが定まらず、ただ大田にボールを持たせて耐え続ける90分でした。ここまで判断に迷いが出るのは、選手個々の問題というより、試合前にやるべき準備ができていなかったからではないか。
そして
ポポヴィッチ監督自身も、このチームが今どう戦うべきなのか、はっきりとは分かっていないのではないか
そこで疑ってしまいます。
外国人監督のなかには、
ときどき「これといった準備も戦術もなく、選手の個人技だけを頼りに試合へ送り出す、雰囲気だけの監督」がいます。
ポポヴィッチ監督がそうだと決めつけるつもりはありません。
ただ、大田戦のコメントとピッチ上の迷いを重ねて見ると、その疑いを拭いきれずにいる自分がいます。
経歴に見る「1、2年でクラブを去る」傾向
ポポヴィッチ監督は1967年生まれ、59歳。
セルビア出身で、これまで数多くのクラブで指揮を執ってきました。
| 在任期間(抜粋) | クラブ |
|---|---|
| 2009年7月〜12月 | 大分トリニータ |
| 2011年 | FC町田ゼルビア |
| 2012年〜2013年 | FC東京 |
| 2014年 | セレッソ大阪 |
| 2016年〜2017年 | ブリーラム・ユナイテッドFC |
| 2020年〜2022年 | FC町田ゼルビア |
| 2024年〜同年10月 | 鹿島アントラーズ |
FC東京・セレッソ大阪ではACL(アジアチャンピオンズリーグ)でベスト16に進んだ実績があります。
一方で、リストを見ての通り、多くのクラブで在任期間は1年から2年です。
大きなタイトルを獲得した実績はありません。
また好成績でシーズンが終わった実績もありません。
シーズン途中の監督交代というリスク
もし監督を代えるなら、できるだけ早いほうがいいというのが私の考えです。
ただし、今シーズンの目標をJ1残留に置くなら、
現時点ではひとまず続投でいいとも思っています。
シーズン折り返しの時点で下位にいるなら、降格の危機を避けるために、その時点で決断する。
それが現実的な順番だと考えます。
理由は単純です。
シーズン途中の監督交代には、そもそも大きなリスクがあるからです。
単純に「監督を交代したら強くなる!!」ってことはほぼありません
なぜなら
この時期に空いている監督には、
空いているなりの理由があるからです。
良い監督であれば、現在フリーなわけがないんですよ。
J2時代の京都は、シーズン中に監督を交代した経験が複数回ありますが、
交代して劇的に良くなった!強くなった!!なんてことはありませんでした。
得られるのは「最悪の状況、つまり降格を避けられる可能性が上がる」という効果だけでした。
ポポヴィッチ監督より圧倒的に良い監督が、今すぐ空いている保証もありません。
そういう指揮官は、すでにどこかのクラブで結果を出しています。