「六人の嘘つきな大学生」、「爆弾」を読んだら次はコレだ!
前回紹介した
はもう、読まれましたか?
であれば次は
池井戸潤氏の
傑作小説ハヤブサ消防団をオススメします。
物語は、
ミステリ作家の主人公三馬太郎が
亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住み、
消防団に入ることから始まります。
のどかな集落での平穏な生活が続く中で起きた
連続放火事件によって
主人公は地元の人々と共に
闘いを挑むことになります。
今回は
池井戸作品の中でも
珍しい“田園”小説としての特徴について
詳しく紹介します。
池井戸 潤の紹介
私は普段小説を読まないため
恥ずかしながら
筆者池井戸氏のことは知りませんでしたが
ドラマ「陸王」はがっつり見ていたし
ドラマ「半沢直樹」などで
超有名な作家さんです。
池井戸 潤の紹介
池井戸潤氏は、
数々のベストセラーや
ドラマ化作品で知られる作家です。
彼の作品は、
ビジネス世界や労働者の生活を
描いたものが多いことで知られており、
「下町ロケット」シリーズや
「半沢直樹」シリーズなどが
代表作として挙げられます。
2011年には「下町ロケット」で
第145回直木賞を受賞するなど、
才能と実績は高く評価されています。
池井戸潤の作品の特徴
池井戸潤の作品は
単に金融やビジネスを描くだけでなく、
人間の生き様や社会問題にも深く切り込んでいます。
リアルな人間ドラマとして読者に愛されており、
奥深い物語性が
高く評価されています。
また詳細な情報収集と設定、
登場人物たちの鮮明な描写から成り立っており、
読者を引き込む魅力があります。
細部までこだわり抜かれたストーリー展開と
スリリングな展開を組み合わせることで、
読者に圧倒的な興奮と感動を与えるんですね。
いろんな作品がドラマ化されている理由がわかる
『ハヤブサ消防団』の魅力と物語の概要
『ハヤブサ消防団』の概要
『ハヤブサ消防団』は、
ミステリ作家の
主人公三馬太郎が
東京から亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住み、
地元の消防団に入ることから始まる物語です。
のどかな田舎の集落での
平穏な生活が続く中で
発生する”謎の”連続放火事件によって、
主人公は、地元の人々と共に
闘いを挑むことになります。
『ハヤブサ消防団』は、
田舎暮らしの人々の絆や
地域の暖かさ、
そして推理と謎解きの要素が巧みに組み合わされた異例の作品です。
田舎の風景や地元の伝統行事も魅力的に描かれており、
読者は作中の世界に引き込まれることでしょう。
父の故郷である福島県を思い出しながら読みました
田舎暮らしの雰囲気
この作品の魅力は、
なんと言っても前半と後半で
小説のノリが変わっていく
ということです。
前半は都会の葛藤に疲れた主人公が
田舎の集落ハヤブサ地区に移住し
美しい自然環境や人々の温かさに触れ
のどかな田舎暮らしと
平穏な日常の描写が
書かれます。
(しかしちゃんと事件は少しずつ起きていて伏線回収される)
後半は一気に畳み掛けるように
田舎の集落を襲う事件
ミステリーに突入します。
前半ののどかな田舎暮らしの話が
すべて伏線だったかのように・・・です。
主人公三馬太郎が良い!
作家である主人公三馬太郎は
ミステリー作家としてなんとか食べていける程度であり
物語前半では
正直パッとしません。
都会暮らしの男性が
田舎暮らしと
伝統行事などに
順応していく様子が描かれています。
が・・・
主人公が
連続放火事件の共通点に気づくと
とミステリー作家としての
「人を見る目」が冴え渡り
物語終盤では名探偵になっています。
登場人物の誰が嘘をついていて
誰が本当のことを言っているのか?
主人公と読み手が一緒に考える推理が楽しかったです。
主人公をはじめ、
ハヤブサ消防団のメンバーや
町の住民たち、
主人公と同じように都会から移住してきた人物
彼らの言動や行動を通じて、
真実と嘘を見極める推理が展開されます。
田舎の集落ハヤブサ地区の魅力
主人公は東京から
ハヤブサ地区に
移住することになりますが、
この描写が最高なんです。
田舎独特の風習や
地元の人たちの絆
美しい山、美しい川や釣り場、
また、
一軒しかない居酒屋が幾度となく登場するのですが
地元の人々が集まり、
親睦を深め楽しんでいる描写が好きです。
地元ならでは郷土料理
『ケイチャン』
『アブラゲ』
『ヘボ料理』
や
地元の銘酒ヤオロズ。
これらの料理は、
文章だけでも食べてみたくなるほど魅力的です。
実際私は脱サラに成功し
通勤が不要となれば
「ハヤブサみたいなところで暮らしたい!!」
と思うほど魅力的だと思えました。
田舎に忍び寄る新興宗教の恐怖
スローな話から一気に加速する物語
他の池井戸作品とは違い、
『ハヤブサ消防団』は
ゆっくりと物語が進んでいきます。
しかし
物語は中盤から不穏な空気が立ち込め、
田舎の平穏な地域に
新興宗教の不気味な姿が浮かび上がってきます。
私はこの展開が1番驚きました。
池井戸氏といえば
銀行や技術者を描いた作品が多かっただけに、
新興宗教を絡めたストーリーは想像していなかったです。
後半に入ると物語は一気に加速し、
緊迫した展開へと突入します。
この加速感は
まさにジェットコースターです。
いきなりスピードアップするので
ページをめくる手が
1.5倍から2倍のスピードになるので要注意。
ネタバレになるので
これ以上は書きません。
『ハヤブサ消防団』の読書感想・評価・レビュー
『ハヤブサ消防団』の評価・レビュー
Amazon
多くの方が
この作品を高く評価しています。
なぜなら
物語が進むにつれて、
主人公の成長や謎解きの面白さに引き込まれる
という声が多く寄せられています。
また、池井戸氏の緻密な描写や
ストーリーテリングの技術も評価されており、
読者を作品の世界に引き込む力に満ちています。
一方で
他の池井戸作品とは異質の内容であるため
1部の池井戸ファンからは
池井戸作品としては珍しいミステリー小説
「二流のミステリーだ」と
いう感想もありました。
ドラマ化されている
さらに、
この作品はドラマ化もされており、
中村倫也が主演を務めました。
原作ファンだけでなく、
ドラマを視聴した方々からも高い評価を得ています。
原作の魅力を忠実に再現しつつ、
映像化された作品としても楽しむことができます。
「ハヤブサ消防団」は読みやすい?
初心者はにオススメ
読みやすさを★★★★★とすると
「ハヤブサ消防団」の読みやすさは
おそらく★★★★★です。
普段小説を読まない私のような人間でも
- 田舎暮らしいいなあ
- こんな居酒屋あったらいいなあ
- え!?急に!?宗教こわ!!!
って感じで
まずはのんびり田舎の情景を浮かべながら読んで
途中からいきなりミステリーに凸!!!
しかし!!!!
前半もちゃんと伏線はってあったんかぇ!!
ってなりますよ。
読みやすい初心者用の小説の部類に入る
オーディオブックで楽しむ
それでも初心者への不安を解決するなら
Audible(オーディブル)
という方法を紹介します。
私はドラマは見ていませんでしたが
ハヤブサ消防団は
オーディオブックでも聴き読しました。
「ハヤブサ消防団」のAudible(オーディブル)は当たりです。
理由はかんたんで
田舎暮らしの雰囲気をグッとあげてくれます。
で、ハマって小説でも読み返した。
特に小説初心者にオススメしたいのが
聴いてほしいです。
ラジオドラマさながらの
緊迫感で楽しめます。
まとめ
池井戸潤氏の傑作『ハヤブサ消防団』は、
ミステリーと人間ドラマ、
田舎暮らしが融合した作品であり、
その魅力は読者を惹きつけます。
主人公と地元の人々との絆が描かれたストーリーは心地よく、
ミステリ愛好者だけでなく幅広い読者におすすめの一冊です。
ドラマ化されているため、
原作ファンもドラマファンも楽しむことができる作品です。
ぜひ一度手に取ってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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