これはあくまで私個人の見解です。
作品の出来を断じるものではなく、
ひとりのファンの好みの話として読んでください。
先に結論を言います。
Screaming Newborn Babyの感想は、
「素晴らしい作品。でも、僕の好きなHi-STANDARDではない」です。
高校1年生でGROWING UPに出会って28年。
エレキギターを持ったきっかけも、このバンドでした。
そのうえで、正直に書きます。
この記事では、6曲の全曲レビューと、
僕が「そこまでガツンとこなかった」理由を、できるだけ具体的に書いていきます。
- 全曲レビュー:Screaming Newborn Baby 6曲それぞれの感想
- 基本情報:発売日・収録曲・価格・Fat Wreck Chords盤のこと
- 正直な評価:28年聴いた僕が「微妙」と感じた理由
- 新ドラマーZAX:加入の経緯と、僕の受け止め方
- おすすめの聴き方:Amazon Musicでの3ステップ
Screaming Newborn Babyの感想を結論から言うと、好みの問題です
まず結論です。
Screaming Newborn Babyは、良い作品です。
それは間違いありません。
ただ、僕が28年間好きだったHi-STANDARDの音とは、少し違って聞こえました。
この「違って聞こえる」は、作品の質が低いという意味ではありません。
2026年3月10日に発表された第18回CDショップ大賞2026では、この作品が大賞<赤>を受賞しています。
全国のCDショップの店員さんが投票して選んだ結果です。
パパスタだから、これは完全に僕の好みの話です。そして、その好みはかなり偏っています。
理由も自覚しています。
高校時代にコピーしまくったからです。
2025年9月に正式加入した新ドラマーのZAXさんが原因だとは、僕は全く思っていません。
むしろ逆です。
ZAXさんのドラムは、本当に素晴らしい。
前任の恒岡章さん、ファンの間での呼び名でいうTSUNEさんに引けを取らないぐらい、上手い。
これは間違いなく断言できます。
じゃあ、何が違うのか。
そこを書くために、まず僕にとってのHi-STANDARDがどういうバンドだったかを、先に話させてください。
ここが伝わらないと、ただの「昔は良かった」で終わってしまいます。
そして「昔は良かった」で終わる感想文ほど、読んでもつまらないものはありません。
▲ 僕の基準線がどこにあるかを、年表にするとこうなります(発売日は公式ディスコグラフィーに基づく/2026年9月11日確認)
高校1年の通学路から28年、僕にとってのHi-STANDARDの話
この前段がないと、僕の感想はただの文句にしか見えません。
なので、少しだけお付き合いください。
通学路のGROWING UPと、初めて持ったエレキギター
高校1年生のときです。
僕は通学の行き帰り、Hi-STANDARDのGROWING UPばかり聴いていました。
本当に、そればかりです。
GROWING UPは、1995年11月1日に発売されたHi-STANDARDの2枚目のアルバム。
行きも帰りも、同じアルバム。
飽きるどころか、毎日新しい発見がありました。
- 今日はベースラインだけ追ってみよう
- 明日はハイハットの刻みだけ聴いてみよう
- その次はコーラスの重なりだけ拾ってみよう
そんな聴き方を、往復40分くらいの通学路で毎日やっていました。
イントロが始まった瞬間に、体温が上がる感じ。
あれは、10代のうちにしか手に入らない体験だったと思います。
そこから28年間、今もずっと聴いています。
途切れた時期がありません。
社会人になっても、子どもが生まれても、聴いています。
パパスタそして、楽器の話です。ここが今回の感想の根っこになります。
僕が楽器を始めたきっかけは、父親のフォークソングでした。
家にガットギターが1本あって、それを勝手に触っていた。
でも、エレキギターを持ったきっかけは、Hi-STANDARDです。
あの歪んだギターの刻みを、自分の手で鳴らしてみたかった。
理由はそれだけでした。
だから僕にとってこのバンドは、聴くものであると同時に、弾くものでもあります。
そして、コピーしたフレーズは、指が覚えています。
これが厄介なんです。
耳で聴いているようで、実は手で聴いている。
右手のピッキングが、どこで止まって、どこから戻ってくるか。
その「間」が体に入ってしまっているので、少しでも違うと、頭より先に体が反応します。
だから「あ、この感じじゃない」に、人より早く気づいてしまう。
完全に、邪魔をしている感覚です。
バイアスがあることは、自分でも分かっています。
その前提で、この先を読んでください。
僕が好きなのは、Love Is A Battlefieldまでのハイスタです
ここが、いちばん大事なところです。
僕が好きすぎるのは、LOVE IS A BATTLEFIELDまでのHi-STANDARDです。
LOVE IS A BATTLEFIELDは、2000年4月5日に発売されたシングル。
つまり、KEN(横山健)、NAMBA(難波章浩)、TSUNE(恒岡章)の3人が、10代のころから積み上げてきた音。
そこが僕のど真ん中です。
| 発売日 | 作品名 |
|---|---|
| 1994年6月30日 | LAST OF SUNNY DAY |
| 1995年11月1日 | GROWING UP |
| 1997年5月14日 | ANGRY FIST |
| 1999年6月30日 | MAKING THE ROAD |
| 2000年4月5日 | LOVE IS A BATTLEFIELD |
▲ この並びを、順番に浴びてきた世代です(出典:Hi-STANDARD公式ディスコグラフィー/2026年9月11日確認)
高校時代の僕を震わせてくれたのは、あの3人の音でした。
その記憶が、いまだに基準になっている。
これが、僕の耳の正体です。
同じ時代に同じ空気を吸っていたバンドの話は、メロコアバンドTHUMBの魅力にまとめています。
90年代のシーンがどんな場所だったか、そちらのほうが伝わるかもしれません。
Screaming Newborn Babyの基本情報|発売日・収録曲・Fat Wreck Chords盤
感想の前に、作品の事実関係を整理しておきます。
ここは公式情報だけで書きます。
2025年11月26日発売、6曲入りのミニアルバムです
Screaming Newborn Babyは、2025年11月26日に発売されました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2025年11月26日 |
| 品番 | PZCA-119 |
| レーベル | PIZZA OF DEATH RECORDS |
| 価格 | 2,000円(税抜) |
| 収録曲数 | 6曲 |
| 収録時間 | およそ18分 |
| ミックス | ビル・スティーヴンソン(Descendents) |
▲ 出典:PIZZA OF DEATH RECORDS公式特設サイト/2026年9月11日確認
収録曲は、次の6曲です。
- Song About Fat Mike
- Our Song
- Moon
- A Ha Ha
- Book Of Revelation(カバー)
- Stand By Me
全6曲で、収録時間はおよそ18分。
前作のTHE GIFT(2017年10月4日)以来、8年ぶりのまとまった音源になります。
そして、このアルバムには技術的な特徴がひとつあります。
クリックを使わずに録音されていることです。
演奏のテンポを合わせるために、イヤホンから流す機械的なメトロノーム音のことです。
使うと、演奏はきれいに揃います。
使わないと、人間のノリがそのまま残る。
その代わり、テンポは微妙に伸び縮みします。
このアルバムは、後者を選んでいます。
バンドが結成された1990年代を彷彿とさせる勢いで作られた、と公式にも告知されています。
ミックスを担当したのは、Descendentsのビル・スティーヴンソン。
アメリカのメロディックパンクの音を、何十年も作ってきた人です。
このメンツで、クリックなし。
狙いは、はっきりしていると思います。
2026年10月23日、Fat Wreck Chordsから世界に出ます
そして、この記事を書いているきっかけがこれです。
2026年9月11日、Screaming Newborn BabyのFat Wreck Chords盤リリースが発表されました。
発売日は2026年10月23日。
CDとレコードの両方が出ます。
NOFXのフロントマンであるFAT MIKEが運営する、アメリカのレーベルです。
1990年代、Hi-STANDARDを世界に送り出した場所でもあります。
| 項目 | 国内盤 | Fat Wreck Chords盤 |
|---|---|---|
| 発売日 | 2025年11月26日 | 2026年10月23日 |
| CD価格 | 2,000円(税抜) | 2,420円(税込) |
| レコード | — | 4,180円(税込) |
| レコードの色 | — | ブルーヴァイナル(青/限定カラー) |
| ジャケット | 国内盤デザイン | 国内盤とは別デザイン |
▲ 出典:PIZZA OF DEATH RECORDS公式サイト、ディスクユニオン/2026年9月11日確認
30年前に自分たちを見つけたレーベルから、同じ作品がもう一度出る。
この事実だけで、少し胸が熱くなります。
FAT MIKE本人のコメントも、公式に出ています。
I first saw Hi Standard in the early 1990’s at a small club in Tokyo. I liked them so much that I signed them to Fat Wreck Chords. 30 years later they are selling out baseball stadiums all over Japan. Wow! Like Wow!!!!! They are one of the best bands ever to be on Fat, and they are some of the best people that I know….and…they keep putting out great music!
出典:PIZZA OF DEATH RECORDS公式サイト(2026年9月11日確認)
東京の小さなクラブで見た日本のバンドが、30年後に野球場を満員にしている。
そこを本人が驚いている、という内容です。
パパスタ「Wow! Like Wow!!!!!」の感嘆符の数に、全部出ていると思います。
CDショップ大賞2026で大賞<赤>を受賞しています
作品の評価についても、事実を先に置いておきます。
2026年3月10日に発表された第18回CDショップ大賞2026で、
Screaming Newborn Babyは大賞<赤>を受賞しました。
これは全国のCDショップの店員さんによる投票で決まる賞です。
何回でも聴きたい素晴らしい作品、という基準で選ばれています。
売上の数字で決まる賞ではありません。
毎日CDを触っている人たちが、手で選んだ結果です。
- 個人ブログでは「2025年に聴いた中で最高傑作」という声
- 「メチャクチャ満足感が高い」という感想
- 別のブログでは「ドラムが変わってもハイスタの本質は変わっていない」という評価
僕もそこは同意します。
6曲で18分、濃度は本当に高いです。
そのうえで、好みの話をします。
【全曲レビュー】Screaming Newborn Baby 6曲の感想
1曲ずつ、正直に書いていきます。
▲ 先に全体像です。曲順と、僕が受けた印象をまとめました
聴きながら読んでもらえると、いちばん伝わると思います。
Amazon Musicでも配信されているので、スマホで流しながらどうぞ。
1. Song About Fat Mike|リフの刻みに、リスペクトが全部出ている
リードトラック的な曲です。
タイトルのとおり、NOFXのフロントマンであるFAT MIKEに贈った曲。
とにかく、難波さんも健さんもFAT MIKEを本当にリスペクトしているのが、随所から伝わってきます。
まず、健さんのギターリフ。
NOFXのLinoleum(リノリウム)を彷彿とさせる刻みです。
NOFXが1994年に出したアルバム、Punk in Drublicに入っている代表曲です。
リノリウムというのは、床に貼る建材の名前。
曲名そのものが、そっけない日常を指しています。
あの刻みが出てきた瞬間に、「これはFAT MIKEへの曲だ」と分かる。
言葉より先に、リフでリスペクトを伝えている感じがします。
ギターを弾く人なら、たぶん数秒で分かります。
弾かない人でも、NOFXを1曲でも聴いたことがあれば、引っかかるはずです。
そして、とにかく疾走感があります。
このアルバムで1番目か2番目にBPMが速いんじゃないでしょうか。
1分間に刻む拍の数のことです。
数字が大きいほど、曲が速くなります。
この速さは、ZAXさんが加入したことでできたものだと思っています。
正直に言うと、復活してからのハイスタは、ご年齢もあって、疾走感たっぷりの曲というより、聴かせる職人系の曲が多かった。
そこが、明らかに変わりました。
パパスタ1曲目でこれを持ってきたのは、パンクロック宣言だと思います。
2. Our Song|ZAXさん、こんなドラム叩くんや
THE GIFT以降のハイスタ、という感じの曲です。
そして、この曲はさっきと逆の驚き方をしました。
「ZAXさん、こんなドラム叩くんや」と思ったんです。
1曲目で見せた疾走感とは、また別の引き出し。
同じ人が叩いているとは思えないぐらい、手数の性格が違います。
具体的に言うと、シンバルの置き方です。
叩く場所より、置かない場所の選び方が上手い。
そしてその勢いのまま始まるAメロ。
メロディも非常に良いのですが、この冒頭の歌詞が相当カッコいいです。
歌詞の全文は権利の関係で載せませんが、公式の歌詞サイトで確認できます。
1行目だけでも、目で追ってから聴いてみてください。
印象が変わります。
この曲は、ライブで一緒に歌う光景がすぐ浮かびました。
そういう作りになっています。
3. Moon|このアルバムで、僕はこの曲が1番好きです
このアルバムで、僕はこの曲が1番好きです。
新しいハイスタ、という感じ。
新しいメロディーラインです。
30年以上やっていて、まだこういう新しい曲が書ける。
そこは本当にリスペクトします。
切なさと力強さが同居するメロディックパンクナンバーで、ミニアルバム全体に深みを与えています。
めちゃくちゃ良い曲だと思います。
ここのギターが、めちゃくちゃかっこいい。
何がいいのかというと、フレーズが歌っているんです。
速く弾くのではなく、メロディをもう1本増やしている感じ。
途中で音が止まるところは、完全にハイスタ節ですね。
あの一瞬の無音で、次の一撃が倍に聞こえます。
これは昔からハイスタが得意にしてきた手です。
ちなみに僕は、ギターソロで言うなら
IN THE BRIGHTLY MOONLIGHTが1番かっこいいと思っています。
あれを超えるのは、なかなか難しい。
でもMoonの2分38秒は、それに次ぐぐらい好きです。
新しい曲でここまで思わせてくれたのは、正直うれしかった。
4. A Ha Ha|これは絶対に健さんが書いた曲でしょ
おそらくクリックなしの生々しい演奏が生み出す、初期衝動的な勢い。
ライブ感がダイレクトに伝わってくる疾走曲です。
ハイスタは、難波さんと健さんで元ネタを作って、3人で曲に仕上げるという作り方をしていることで知られています。
そして、ほとんどのメロディーは難波さん。
パパスタしかしこの曲は、絶対に健さんでしょ。絶対に。
理由は説明しづらいんですが、コード進行の癖と、歌の入り方です。
歌が、拍の頭からきれいに入ってこない。
半歩前につんのめる感じで入ってくる。
これはKen Yokoyamaのソロ名義の曲を聴いてきた人なら、
「これ知ってる感じだ」となるはずです。
僕の好きなKen Yokoyama全開で、かなり好きな曲です。
このアルバムで2番目に好きかもしれません。
5. Book Of Revelation|原曲よりかっこよくしてしまう、ハイスタの恐ろしさ
6曲の中で唯一のカバー曲です。
アメリカのバンド、The Mr. T ExperienceのBook Of Revelationが原曲です。
Book Of Revelationというのは、新約聖書のヨハネの黙示録のこと。
タイトルからして、重いテーマの曲です。
暗い原曲のテーマを、ポップで楽しいメロディックパンクにしてしまう。
ここがハイスタ節です。
そして、ハイスタのカバーの恐ろしいところは、原曲よりかっこよくしてしまうところ。
昔からずっとそうです。
原曲へのリスペクトがないという話ではありません。
むしろ逆で、原曲の骨組みをちゃんと残したまま、肉の付け方だけを変えてくる。
イントロのギターのリフが良すぎて、
僕は速攻でギターを持ってコピーしました。
聴き終わる前に手が動いていました。
こうなるとき、だいたいその曲は当たりです。
原曲もぜひ聴いてみてください。
比べると、ハイスタが何をどう変えたのかが、はっきり分かります。
6. Stand By Me|Aメロがサビを兼ねている、シンメトリーの曲
最後がまたカバー曲で終わりか、と一瞬思わせて、完全オリジナル曲です。
NAMBA69っぽい曲ですね。
そしてこの曲は、構成が凄いんです。
▲ Aメロから出発して、間奏で折り返して、またAメロに戻ってくる構成です
きれいにシンメトリー、つまり左右対称になっています。
行って、折り返して、帰ってくる。
そういう作りです。
Stand By MeはAメロがサビの役割も兼ねているのですが、この曲もまさにそれです。
そして、TSUNEさんに向けた曲のような感じがします。
ドラムの恒岡章さんは、2023年2月14日に亡くなりました。
残された2人が前に進む覚悟で作ったのが、このアルバムです。
そう思って聴くと、最後にAメロへ戻ってくる構成の意味が、少し変わって聞こえます。
出発した場所に、もう一度戻ってくる曲。
しっかりミニアルバムを締めてくれています。
なぜ僕は「微妙」と感じたのか|3つのバンドが合わさった音だから
ここが、この記事でいちばん書きたかったところです。
全曲レビューを読んでもらえば分かるとおり、僕は1曲ずつはかなり気に入っています。
Moonは大好きだし、A Ha Haも好きです。
なのに、アルバム全体としては、そこまでガツンとこない。
なぜか。
答えは、はっきりしています。
▲ この記事の結論を1枚にすると、こうなります(あくまで僕個人の聞こえ方です)
Another Starting Line以降は、3人が積み上げた作品ではないからです
Screaming Newborn Babyに限った話ではありません。
THE GIFTも買いましたが、そこまで聴いていません。
ANOTHER STARTING LINEは、発売の方法がハイスタらしくて結構好きで、今も聴いています。
2016年10月5日、事前の告知なしで突然リリースされたシングルです。
いわゆるゲリラリリースでした。
朝起きたら新曲が出ている。
あのやり方は、本当にハイスタでした。
ただ、ANOTHER STARTING LINE以降の作品は、
KEN・NAMBA・TSUNEの3人が積み上げてきた作品ではない。
Ken YokoyamaとNAMBA69が合体したバンド
これに尽きます。
復活まで、あまりに時間がかかりすぎた。
そしてその間に、3人がそれぞれの畑で、それぞれの音で結果を出してしまった。
パパスタここが、たぶん決定的です。
今のハイスタは、Ken YokoyamaとNAMBA69が合体した音に聞こえます
今のHi-STANDARDは、Ken YokoyamaとNAMBA69という2つのバンドが、それぞれの道で積み上げてきたものが合体した音なんです。
僕はこの2つのバンドも、CDを必ず買っていました。
どちらも好きです。
だからこそ、分かってしまう。
- 「ここはKen Yokoyamaの手癖だ」
- 「ここはNAMBA69のメロディだ」
そういう聞こえ方をしてしまうんです。
これは、3人が同じ部屋で、同じ時間を積み上げて作った音とは、成り立ちが違います。
若いころの3人は、まだ何者でもありませんでした。
何者でもない人間が集まって、手探りで音を作ると、誰の手癖でもないものが生まれる。
今は違います。
それぞれが自分の音を完成させたうえで、持ち寄っている。
足し算で作られた音、という表現がいちばん近いかもしれません。
質は高い。でも、混ざりきる前の輪郭が見えてしまう。
さらにZAXさんは、The BONEZのドラムに聞こえてしまう
ZAXさんについても、同じことが起きます。
- The BONEZ、Pay money To my Painで活躍してきたドラマー
- 2023年のNOFXラストツアーで、Hi-STANDARDのサポートを担当
- 2025年9月、Hi-STANDARDに正式加入
出典:ドラマガWeb、音楽ナタリー/2026年9月11日確認
繰り返しますが、ドラムは本当に上手い。
TSUNEさんに引けを取らないぐらい上手いです。
これは間違いありません。素晴らしいドラムです。
なんだけど、僕には「The BONEZのドラム」に聞こえます。
つまり、今のHi-STANDARDは、僕の耳には、Ken YokoyamaとNAMBA69とThe BONEZが合わさったバンドとして聞こえているんです。
もちろん、これが悪いとは全く思っていません。
そう聞こえるだけの実績を、3人がそれぞれの場所で作ってきたということですから。
むしろ、褒め言葉のつもりで書いています。
結局これは、好みの問題です
ここは、はっきりさせておきます。
これは作品の優劣の話ではありません。
CDショップ大賞を獲るだけの完成度がある作品です。
ただ、僕はLOVE IS A BATTLEFIELDまでのHi-STANDARDが好きすぎる。
それだけの話です。
高校時代にコピーしまくったから、バイアスがあると思います。
指が覚えている音と違うと、頭より先に体が反応してしまう。
パパスタ同じことを感じている人は、たぶんいます。そして、全く感じていない人も、たぶん同じぐらいいます。
どちらが正しいという話ではありません。
28年分の記憶を持ったまま新作を聴く、というのは、そもそもフェアな聴き方ではないんです。
それでも、Hi-STANDARDが続いていることが嬉しい
ここまで散々「微妙」と書いてきましたが、最後に本音を書きます。
やっぱり、Hi-STANDARDが続いていることが嬉しい。
Hi-STANDARDは、自分の中では永遠です。
これは28年経っても変わりません。
6曲入りですが、かなり濃い。
そして、めちゃくちゃ満足感が高いです。
18分という長さも絶妙です。
通勤の片道で、ちょうど1周できる。
これからも新しいハイスタを、どんどんやってほしい。
心からそう思っています。
Amazon Musicで、1995年の音と2025年の音を並べて聴いてほしい
もしこの記事を読んで、久しぶりに聴いてみようと思った方がいたら。
Amazon Musicで聴くのが、いちばん手軽だと思います。
Screaming Newborn Babyも配信されています。
1995年の音を、まず浴びます。
間を空けずに続けるのがコツです。
順番はどちらからでもかまいません。
Amazon Musicは歌詞を表示できます。
目で追うと、聞こえ方が変わります。
そうすると、僕がここまで書いてきた「違い」が、言葉よりも早く分かります。
そして、たぶんこうも思うはずです。
「どっちも良いな」と。
僕も結局、そこに落ち着いています。
好きの種類が違うだけで、両方好きなんだと思います。
音楽の話をもっと読みたい方は、同じ90年代を鳴らしていたメロコアバンドTHUMBの魅力も書いています。
あの時代の空気の話です。
レゲエが好きな方には、元ライブハウスマネージャーとして書いたRickie-Gの音楽レビューもどうぞ。
よくある疑問|Screaming Newborn Babyのよくある質問
最後に、検索で多い疑問に答えておきます。
- Screaming Newborn Babyの発売日と収録曲は?
-
2025年11月26日発売、品番はPZCA-119です。収録曲は Song About Fat Mike、Our Song、Moon、A Ha Ha、Book Of Revelation、Stand By Me の6曲。収録時間はおよそ18分です。
- Screaming Newborn BabyはAmazon Musicなどのサブスクで聴けますか?
-
はい、配信されています。Amazon MusicやApple Musicで聴けます。歌詞を表示しながら聴くと、印象がかなり変わるのでおすすめです。
- Fat Wreck Chords盤は国内盤と何が違いますか?
-
発売日が2026年10月23日で、ジャケットのデザインが国内盤と異なるとされています。CDが2,420円(税込)、レコードが4,180円(税込)で、レコードはブルーヴァイナル(青)の限定カラー仕様です。
- Book Of Revelationの原曲は誰の曲ですか?
-
アメリカのバンド、The Mr. T Experience(MTX)の曲です。6曲の中で唯一のカバー曲で、暗い原曲のテーマをポップなメロディックパンクに作り変えています。
- ハイスタの新しいドラマーZAXはどんな人ですか?
-
The BONEZやPay money To my Painで活躍してきたドラマーです。2023年のNOFXラストツアーでHi-STANDARDのサポートを務め、2025年9月に正式加入しました。ドラムの実力は文句なしです。
まとめ|好きだからこそ、正直に書きました
長くなりました。
最後にもう一度書きます。
- Screaming Newborn Babyは良い作品。CDショップ大賞2026で大賞<赤>を受賞している
- 2026年10月23日、Fat Wreck Chordsから世界に出る
- 僕の好きなHi-STANDARDはLOVE IS A BATTLEFIELDまでの3人の音
- これは優劣の話ではなく、完全に好みの問題
これはあくまで私個人の見解です。
28年好きでいると、こういうことが起きます。
新しいものを、昔のものさしで測ってしまう。
それでも、このバンドが続いていることが嬉しい。
次の作品も、必ず買います。
パパスタそして次こそガツンとこないかな、と思いながら待っています。
発売日や価格などの最新情報は、必ず公式サイトで確認してください。
好きな作品ほど正直に書く、という意味では、井上雄彦『リアル』全巻の感想も同じ書き方をしています。
この記事で参照した一次情報
- PIZZA OF DEATH RECORDS|Screaming Newborn Baby 特設サイト
- PIZZA OF DEATH RECORDS|Fat Wreck Chords盤リリース決定
- Hi-STANDARD 公式ディスコグラフィー
- ドラマガWeb|Hi-STANDARDの新ドラマーはZAX
- 激ロック|第18回CDショップ大賞2026 受賞作品発表
- ディスクユニオン|Fat Wreck Chords盤の商品情報
すべて2026年9月11日に確認しています。




