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京都サンガF.C.対横浜F・マリノス 第5節プレビュー|福田心之助選手の離脱で空いた右サイドバックと、16歳の三井寺眞選手。縦に速いだけでは崩せない相手の構造を、実測データを添えて戦術的に分解します

目次

16歳の三井寺眞選手に、京都サンガF.C.の急造右サイドバックを1対1で晒してはいけません

先に、いちばん大事なことを書きます

これは「あいつを使え」「こいつは使えない」という話ではありません。

福田心之助選手も、これから右サイドに入る選手も、一緒に戦ってきた大切な仲間です。

急造で入る選手だって、ここから一緒に戦っていく大切な選手です。

私が分からないのは、選手ではなく設計のほうです。

監督がどんな分析をして、あのメンバーを選び、どう戦術を練習に落とし込んだのか。

サンガタウンでどんな練習をして、どんな競争をしているのか。

そしてなぜ、これがファーストチョイスなのか。

何試合見ても、それが全然わからないということです。

三井寺眞選手は左サイドハーフで4試合スタメン、すでに2得点

横浜F・マリノスの左サイドハーフは、16歳の三井寺眞選手です。
開幕から4試合すべてスタメンで、すでに2得点。

8月22日の第3節ヴィッセル神戸戦(日産スタジアム)では、

開始9分に天野純選手のクロスへファーサイドで反応し、左足のボレーで決勝ゴールを決めています。

コリカ監督は「週を追うごとに良くなっており、成長が見られる」と語っています。

そして左サイドハーフが立つのは、京都サンガF.C.の右サイドバックの前です。

今夜そこに立つのは、4試合ぶんの連携をまだ持っていない選手です。

アイソレーションというのは、サイドで意図的に1対1の状況を作り出すことです。

人数をかけず、才能のある選手に「あとは頼む」と預ける形です。

今のマリノスは被攻撃回数がリーグ最多で、保持率も47.9パーセントと高くありません。
持たずに、少ない手数で仕留めるチームです。
その少ない手数の一本が、左サイドの16歳に集まってくる可能性は十分あります。

急造の右サイドバックを、そこに1人で置いてはいけません。確実にズレを作られます。

必要なのは個人の頑張りではなく、プレッシングトラップです

STEP
右ウイングが縦のコースに立つ

まず、京都の右ウイングが、三井寺眞選手が前を向いたときの縦のコースに先に立ちます。カバーシャドウ、つまり自分の体の影でパスコースを1本消す立ち方です。

STEP
ボランチが内側を先に埋める

同時にボランチが内側、ハーフスペースを先に埋めます。三井寺眞選手が内側に持ち出したくなる角度を、あらかじめ潰しておくということです。

STEP
右サイドバックは「奪う役」ではなく「遅らせる役」に徹する

右サイドバックは飛び込みません。前を向かせず、外へ追い出し、味方が戻る時間を作ります。個人で奪おうとした瞬間に、いちばん危ないズレが生まれます。

STEP
3人目が入ったら、必ず縦を切る

最後に3人目が寄せた段階で、縦のコースを完全に切ります。ここまでを1セットにして初めて「トラップ」になります。

そして京都が奪ったあとです。
奪ってすぐ縦に蹴り込むだけの単調なストーミングでは、デュエル強度の高い知念慶選手とセンターバックに狩られて終わります。
攻撃回数だけが増えて、シュートは増えません。

速い攻撃はベースでいい。
捨てなくていい。
そこに意図的にボールを保持するポジショナルなアプローチを混ぜるべきです。

ピッチの幅を広く使い、相手のボランチの脇、つまりハーフスペースにトップ下やウイングが侵入して、いったん落とす(レイオフ)。

そうやってブロックの連携をずらして、ポケットと呼ばれるニアゾーンを取りに行く。
そこまでやらないと、チャンスは広がりません。

もう一度、書いておきます

これは誰かを責める記事ではありません。

右サイドに入る選手は、いきなり16歳の才能と向き合わされるのです。

その状況を作ったのは選手ではありません。

私が見たいのは、その選手を1人にしない設計のほうです。

京都サンガF.C.が横浜F・マリノス戦で勝つための4つの処方箋

処方箋1:セットプレーとセカンドボールを、最優先の得点源に置く

横浜F・マリノスの7失点のうち4失点が、セットプレーとこぼれ球からです。
今夜いちばん再現性の高い得点手段はここです。
コーナーキックの本数を増やすこと自体を、狙いに設定していいと思います。

処方箋2:速い攻撃に、保持の時間を混ぜる

攻撃回数113.3(7位)に対してチャンス構築率9.9パーセント(13位)。
回数ではなく中身を変えるということです。
幅を取り、ハーフスペースに人を入れ、レイオフでブロックをずらす。

処方箋3:三井寺眞選手を、必ず2人以上で見る

右サイドバックを1対1で晒さない。
右ウイングとボランチが連動してコースを限定する。
奪う設計ではなく、前を向かせない設計にします。

処方箋4:被シュートの本数を評価指標に置く

被シュート18.0はリーグ19位です。
勝敗より先に、この本数が減ったかどうかを見ます。
前節のように21本浴びて勝てる試合は、続きません。

京都サンガF.C.対横浜F・マリノスのよくある質問

京都サンガF.C.対横浜F・マリノスのキックオフは何時ですか

明治安田J1リーグ第5節、横浜F・マリノス対京都サンガF.C.は2026年9月2日(水)19:00キックオフです。会場は日産スタジアムで、京都サンガF.C.にとってはアウェイゲームになります。

福田心之助選手は横浜F・マリノス戦に出場しますか

出場しません。2026年9月1日、京都サンガF.C.は福田心之助選手が海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため、同日をもってチームを離脱すると発表しました。今シーズンは開幕から4試合すべてに右サイドバックとしてフル出場していました。

横浜F・マリノスの現在の順位は何位ですか

4節終了時点で9位です。勝点6、2勝0分2敗、得点7、失点7。14位の京都サンガF.C.(勝点4)より上位にいます。

横浜F・マリノスで警戒すべき選手は誰ですか

左サイドハーフの三井寺眞選手です。16歳で開幕から4試合すべてスタメン、すでに2得点。8月22日のヴィッセル神戸戦では天野純選手のクロスから決勝ゴールを決めています。ボランチの知念慶選手、トップ下の天野純選手、ゴールキーパーのルベン ブランコ選手も要注意です。

横浜F・マリノスの失点パターンはどうなっていますか

4節終了時点の7失点の内訳は、セットプレーから2、こぼれ球から2、クロスから1、スルーパスから1、PKが1です。セットプレーとこぼれ球が最多で、それぞれ28.6パーセントを占めています。

まとめ|4試合で作った現在地は、今日から動かせます

最後にもう一度だけ整理します。

  • 福田心之助選手が9月1日に離脱。4試合すべて右サイドバックでフル出場していた選手が、今夜はいません
  • 横浜F・マリノスは9位で、京都サンガF.C.より上です。私の「15位で低迷」という思い込みは間違いでした
  • マリノスの失点の入口は、セットプレーとこぼれ球。設計と準備で殴れる場所です
  • 被攻撃回数122.5はリーグ最多。攻め込ませてから個で止めるチームです
  • 16歳の三井寺眞選手を、急造の右サイドバックに1対1で晒してはいけません
パパスタ

厳しいことを書きましたけど、行けると思っています。相手がやられている場所は、根性ではなく設計で殴れる場所です。

4節終わって勝点4、14位。
この現在地は、前節勝っても動いていません。
ゲームモデルの解像度を上げない限り、連勝は夢のまた夢です。

それでも、福ちゃんが抜けた右サイドを埋めるのは、選手だけの仕事ではないと思っています。
今夜19時、日産スタジアム。
アウェイに行かれる方は気をつけて。
DAZNの前の方は、一緒に叫びましょう。

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