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京都サンガF.C.対横浜F・マリノス 第5節プレビュー|福田心之助選手の離脱で空いた右サイドバックと、16歳の三井寺眞選手。縦に速いだけでは崩せない相手の構造を、実測データを添えて戦術的に分解します

目次

【前節レビュー】アビスパ福岡戦2対1|京都サンガF.C.はシュート10本、被シュート21本でした

8月29日、サンガスタジアム by KYOCERA。観客は15,255人でした。私も現地にいました。

前半8分にラファエル エリアス選手。
後半18分に新井晴樹選手。
後半41分に碓井聖生選手に返されて、2対1。
ラファエル エリアス選手のあれはゴラッソでしたし、ハウス選手のセーブにも救われました。
試合後の「飛び跳ねろ」は最高でした。

パパスタ

バイブスはぶち上がりました。それは本当です。そのうえで、ここから厳しいことを書きます。

xG1.128対1.645|勝ったのに、殴られていました

前節 アビスパ福岡戦(2026年8月29日)京都サンガF.C. 2-1 勝利シュート京都10本福岡21本枠内シュート京都3本福岡9本ゴール期待値 xG京都1.128福岡1.645

前節アビスパ福岡戦の主要スタッツ。勝ちましたが、シュート数も枠内シュート数もゴール期待値も下回っています。

出典:Football LAB(2026年9月1日確認)

シュートは京都10本に対して福岡21本。
枠内は3本に対して9本。

ゴール期待値(xG)は京都1.128に対して福岡1.645でした。
xGというのは、そのシュートがどれくらい入る確率のシュートだったかを足し合わせた数字です。
1点分積み上がると1.0になります。

つまり前節は、勝ちましたが、内容では殴られていた試合です。

保持率も45.9パーセント対54.1パーセントで下回っています。

被シュート18.0はリーグ19位|前節だけの話ではありません

京都サンガF.C.の平均指標数値リーグ順位
攻撃回数113.37位
チャンス構築率9.9%13位
シュート11.313位
被シュート18.019位
被ゴール2.017位

この表がいちばん怖いところです。
攻撃回数は7位なのに、チャンス構築率は13位。

攻めている回数のわりに、シュートまで届いていません。
ステライル・ドミネーション、つまり持っているだけで何も起きていない状態の一歩手前です。

そして被シュート18.0はリーグ19位

前節の21本は事故ではなく、傾向です。

横浜F・マリノスの構造|被攻撃回数リーグ最多と、失点の入口はセットプレーとこぼれ球です

スティーブ・コリカ監督が言った「失点を変えていく」

今シーズンから指揮を執るのはスティーブ・コリカ監督です。
始動時のコメントは「失点を変えていく」。

実際に、スペイン人ゴールキーパーのルベン ブランコ選手、ボランチの知念慶選手を補強し、センターラインの個の強度をはっきり引き上げてきました。

Football LABで確認したスターティングポジションは、4試合すべて4-2-3-1で、11人が全員4試合フル起用です。

ポジション選手
GKルベン ブランコ選手
右サイドバック井上太聖選手
センターバックジェイソン キニョーネス選手/諏訪間幸成選手
左サイドバック角田涼太朗選手
ボランチ知念慶選手/松村晃助選手
トップ下天野純選手
右サイドハーフ近藤友喜選手
左サイドハーフ三井寺眞選手
センターフォワード谷村海那選手

7失点の入口を、実際に数えました

横浜F・マリノス 7失点の入口(2026年 第4節終了時点)セットプレーから2失点こぼれ球から2失点クロスから1失点スルーパスから1失点PK1失点

横浜F・マリノスの7失点の入口。セットプレーとこぼれ球が、それぞれ28.6パーセントで最多です。

出典:Football LAB(2026年9月1日確認)

7失点の内訳は、セットプレーから2失点(28.6パーセント)、こぼれ球から2失点(28.6パーセント)
この2つが最多です。
クロスから1、スルーパスから1、PKが1でした。

ここが今夜いちばん明るい材料です

横浜F・マリノスがやられている入口は、止まったボールと、セカンドボールです。

どちらも、走力や個の才能ではなく、設計と準備で殴れる場所です。

京都サンガF.C.が前節、セットプレーとカウンターで2点を取ったことと、無関係ではありません。

被攻撃回数122.5はリーグ20位|攻め込ませてから個で止めるチームです

攻めた回数と、シュートまで届いた割合(2026年 平均)京都サンガF.C.攻撃回数 113.3(リーグ7位)チャンス構築率 9.9%(リーグ13位)横浜F・マリノス攻撃回数 114.8(リーグ4位)チャンス構築率 8.1%(リーグ19位)被攻撃回数 122.5(リーグ20位=最多)攻めた回数は互角。届いた割合はどちらも低い。

両クラブとも攻撃回数は多いのに、チャンス構築率は低いままです。横浜F・マリノスの被攻撃回数はリーグ最多です。

出典:Football LAB(2026年9月1日確認)

横浜F・マリノスの平均指標数値リーグ順位
攻撃回数114.84位
被攻撃回数122.520位
シュート9.318位
シュート成功率18.9%2位
チャンス構築率8.1%19位
ボール保持率47.9%14位

被攻撃回数というのは、相手に攻撃を仕掛けられた回数のことです。
122.5はリーグ20位、つまりリーグでいちばん攻め込まれているということです。
それでも失点が7で止まっているのは、ペナルティエリア付近の個の強度で最後に止めているからです。

一方で自分たちのシュート数は9.3で18位、チャンス構築率は8.1パーセントで19位。
それなのにシュート成功率は18.9パーセントでリーグ2位。
少ない本数を確実に決めています。
得点の42.9パーセントはクロスからです。

攻め込ませてから個で止めて、少ない手数で確実に決める。今のマリノスは、そういうチームです。

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