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【読書感想】SNSの闇と冤罪: 浅倉 秋成 (著)『俺ではない炎上』を読んで学ぶインターネットリテラシー

スマホを持ち始めるお子さんがいる親御は必読

読みましたよ。

浅倉 秋成 (著)『俺ではない炎上』

42歳の私が小説にハマったきっかけ

「六人の嘘つきな大学生」の著者

浅倉秋成氏の他本を読もうと思って

読んだ本書が

なかなかに学びがありました。

現代社会において、

SNSは私たちの生活に欠かせないツールとなっています。

しかし、

その便利さゆえに潜む危険性もまた無視できません。

小説『俺ではない炎上』は、

SNSの誤用による恐怖と冤罪を描いた作品であり、

多くの教訓を与えてくれます。

本記事では、この小説のあらすじや登場人物、

物語の魅力を紹介し、SNSの使い方について考察します。

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目次

『俺ではない炎上』はどんなストーリー?

『俺ではない炎上』はあらすじ

小説『俺ではない炎上』は、

SNSでの誤情報の拡散が引き起こす冤罪事件を描いています。

物語は、ある大学生が

Twitter(現X)に投稿された「血の海地獄」という映像

リツイートしたことから始まります。

その映像には女性が地面に横たわっている姿が映っていました。

この投稿をした

アカウント名「たいすけ@taisuke0701」の男が

犯人として炎上し

世間に追い回されます。

彼の名は山縣泰介。

50代の会社員であり、

真面目で融通がきかない人物です。

しかし……

彼は犯人ではありません。

というより

Twitterはアカウントはおろか

見たこともないレベル

インターネットにほとんど精通していない

ただの50代会社員なんです。

SNS上で拡散された誤った情報により、

泰介は警察やいたずら半分の

YouTuberから狙われることになり、

必死の逃亡劇が始まります。

登場人物

  • 山縣泰介: 主人公。50代の会社員で大帝ハウス大善支社の営業部長。冤罪により逃亡生活を送ることになる。
  • 山縣夏実: 泰介の娘。事件によりクラスメイトから距離を置かれ、母親の実家に避難する。
  • 住吉初羽馬: 大学生で、Twitterのリツイートをした張本人。事件に巻き込まれ、泰介を捕まえるために協力することになる。
  • 堀健比古: 警察官。泰介の家族から証言を取る役目を担い、事件の捜査にあたる。

物語の魅力

SNSの危険性を教えるリアリティ

『俺ではない炎上』は、

現代社会におけるSNSの影響力と

危険性をリアルに描いています。

誤った情報が拡散されることで、

無実の人が犯人として扱われ、

社会的に追い詰められる恐怖を感じさせます。

この物語を通じて、

SNSの使い方について深く考えさせられるでしょう。

4人の視点で描かれる多層的なストーリー

物語は、

山縣泰介、

娘の夏実、

大学生の住吉初羽馬、

警察官の堀健比古

の四人の視点で展開されます。

それぞれの視点から描かれることで、

物語の奥行きが増し、

読者に多角的な視点を提供します。

これにより、

事件の全貌が少しずつ明らかになり、

読者は最後まで目が離せなくなります。

ミスリードによる読者への挑戦

本書の最大の魅力は、巧妙に仕組まれたミスリードです。

あなたは途中でトリックに気づくことができるでしょうか?

物語の最後には、

すべての伏線が回収され

驚きと共に納得感を得られるでしょう。

ちなみに私は「10年前の事件」と「小学生」というワードでミスリードに気づきました

読書感想と学び

読書感想

『俺ではない炎上』を読み終えた後、

SNSの怖さを改めて実感しました。

無実であるにもかかわらず、

SNS上で犯人とされてしまい

世間から追われるシーンは衝撃的でした。

全くの無実でありながら

インターネット上の「特定班」により

顔や住所、勤め先が特定され

ネット上で暴露され、

逃げ続ける彼の姿は

現代社会の怖さを象徴しています。

SNSの無責任な情報拡散や

正義の名の下に行われる個人攻撃がどれだけ危険かを強く感じました。

私もYouTubeをやっているので一層個人情報には気をつけようと感じました

インターネットリテラシーの重要性

この小説を通じて、

インターネットリテラシーの重要性を強く感じました。

私たちはSNSを利用する際、

情報の真偽を確かめることが必要です。

また、安易なリツイート(リポスト)やシェアは、

無実の人を傷つける可能性があることを忘れてはいけません。

特に、子どもたちに対しては、

親がインターネットの怖さを教えることが重要です。

現代社会への警鐘

『俺ではない炎上』は、現代のSNS社会に対する強いメッセージを含んでいます。

誰もがSNSを使って自己承認や

自己肯定を求める中で、

「私は悪くない」と思う気持ちが強くなっています。

しかし、弱い自分を守るためとはいえ、

この態度がすべての炎上や

ネット荒らしの元凶であることに気づかされました。

間違ったことをしたときは

「私は悪くない」ではなく

謙虚に反省し、「ごめんなさい」を言うことの重要性を思い知らされました。

「俺ではない炎上」は読みやすい?

「俺ではない炎上」は読みやすい?

読みやすい

「六人の嘘つきな大学生」

読みやすさを★★★★★とすると

「俺ではない炎上」の読みやすさは

小説初心者にとって

★★★★★です。

やはり浅倉 秋成氏の小説は

小説初心者にとってとても読みやすいです。

おもしろさは

個人的に★★★★☆です。

「六人の嘘つきな大学生」を超えるおもしろさは

ありませんでしたが

やはり「伏線の狙撃手」。

ラストの伏線回収は秀逸でした。

オーディオブックで楽しむ

お悩みさん

普段小説読まないから大丈夫かな?

といった不安ありますよね。

小説初心者、

活字苦手な方の

不安を解決するなら

Audible(オーディブル)で楽しむ

という方法を紹介します。

私はオーディオブックでも聴き読しました。

出勤時間や寝る前に聴いていました。

『俺ではない炎上』

ぜひオーディブルで聴いてもらいたい小説ですね。

ラジオドラマさながらの緊迫感で楽しめますよ。

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まとめ

小説『俺ではない炎上』は、SNSの危険性と冤罪の恐怖をリアルに描いた作品です。

この物語を通じて、

インターネットリテラシーの重要性

炎上に加担してしまう恐怖

を再認識し、SNSの正しい使い方を学ぶことができました。

読者の皆さんも、この作品を通じて、

SNSの誤用が引き起こす恐怖を感じ、

正しい情報の取り扱いについて考えてみてください。


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