石油ファンヒーターとエアコン、暖房費はどっちが安いのか。
朝晩が冷え込んで、そろそろ暖房を出す時期ですよね。
2026年10月10日時点の単価(灯油141.8円/L、電気31円/kWh)で計算した結論は、これです。
エアコンの暖房COPが約2を下回らない限り、エアコンのほうが安い。
COPとは、電気1kWhで取り出せる熱の量が何倍かを表す数字です。
この記事では、ダイニチの石油ファンヒーター公式スペックと、公的な電気料金の目安単価だけを使い、自分の家の機種を当てはめて暖房費を比べる方法まで書きます。
パパスタ「1時間あたり何円」で比べると、なぜか話がかみ合わないんです。
この記事は、そこを「熱1kWhあたり何円」に直して決着をつけます。
結論|どっちが安い?分かれ目はエアコンの暖房COP約2
石油ファンヒーターとエアコンのどっちが安いかは、「熱1kWhをつくるのにいくらかかるか」で決まります。
ここまでの前提は、灯油141.8円/L、電気31円/kWhです。
先に答えを表にします。数字が小さいほうが安い暖房です。
| 暖房の条件 | 熱1kWhあたりの値段 | 判定 |
|---|---|---|
| 石油ファンヒーター(最大火力で運転) | 約14.7円 | 基準 |
| 石油ファンヒーター(最小火力で運転) | 約16.0円 | 基準 |
| エアコン(暖房COP 2) | 約15.5円 | ほぼ同額 |
| エアコン(暖房COP 3) | 約10.3円 | エアコンが安い |
| エアコン(暖房COP 4.68) | 約6.6円 | エアコンが半分以下 |
- 石油ファンヒーターは、灯油1Lで約10.3kWhの熱を出す(ダイニチ公式の暖房出力と燃料消費量から計算)
- 灯油141.8円/Lだと、熱1kWhは電気代込みで約14.7〜16.0円
- エアコンは電気31円÷COPで決まるので、COPが約2を超えればエアコンが安い
つまり、灯油が1Lあたり140円台のいま、石油ファンヒーターが勝てるのは、エアコンの実際のCOPが2前後まで落ちる場面だけです。
ただし、これは「同じ熱量を出すなら」という比較です。
部屋の広さ、断熱、外気温でCOPは変わるので、最後の章で「自分の家で比べる3ステップ」を用意しました。
灯油代|石油ファンヒーターの暖房費は1時間11.8〜47.1円
ここからは、結論の根拠を順番に確かめていきます。
まず石油ファンヒーター側の計算です。
計算に使った単価と機種(2026年10月10日確認)
灯油代と電気代を出すには、単価と機種の数字が要ります。
どれも推測では書かず、出典を確認したものだけを使いました。
- 灯油:全国平均の店頭価格が141.8円/L(2026年10月2日時点。資源エネルギー庁の調査をもとにした新電力ネットの価格推移ページで確認)
- 電気:31円/kWh(税込)。全国家庭電気製品公正取引協議会のQ&Aにある電力料金の目安単価で、2022年7月22日の改定値
- 機種:ダイニチの石油ファンヒーターFW-32S7(木造9畳・コンクリート12畳まで)
灯油の価格は毎週動きます。
この記事の計算式は、単価を入れ替えれば、そのまま使えます。
最大火力の1時間は47.1円、最小火力は11.8円
FW-32S7の公式スペックは、次のとおりです。
| 項目 | 最大火力 | 最小火力 |
|---|---|---|
| 暖房出力 | 3.20kW | 0.74kW |
| 燃料消費量 | 0.311L/h | 0.072L/h |
| 消費電力 | 98W | 52W |
最大火力の1時間は、灯油が0.311L×141.8円=44.1円。
電気が0.098kWh×31円=3.0円。合計で約47.1円です。
最小火力の1時間は、灯油が0.072L×141.8円=10.2円。
電気が0.052kWh×31円=1.6円。合計で約11.8円です。
灯油代と電気代の割合を見ると、石油ファンヒーターの暖房費はほぼ灯油代です。
電気代は、最大火力でも3円ほどです。
石油ファンヒーターの電気代が「数円」と聞いて安心した人は、灯油代まで足した合計で見る必要があります。
パパスタ5Lのタンクは、満タンで709円(5L×141.8円)。
ダイニチ公表の燃焼継続時間は16.1〜69.4時間で、5L÷燃料消費量の計算とぴったり合いました。
1時間の金額だけで比べると、判断を誤る理由
ここで落とし穴があります。
「石油ファンヒーターは1時間47円、エアコンは1時間15円」と並べても、公平な比較になりません。
FW-32S7は最大で3.20kWの熱を出します。
一方、6畳用エアコンの暖房能力は、定格で2.2kWほどです(価格.comのスペック欄の値)。
出せる熱の量が違う機械を、1時間の金額で並べてはいけない。
だから、熱1kWhあたりの値段に直して比べます。
熱1kWhあたりに直すと、14.7〜16.0円
最大火力は、47.14円÷3.20kW=約14.7円/kWh。
最小火力は、11.82円÷0.74kW=約16.0円/kWhです。
どちらの火力でも、熱1kWhの値段はほぼ同じ。
つまり、石油ファンヒーターは火力を変えても、熱の値段がほとんど変わりません。
覚えやすい式にすると、こうです。
- 熱1kWhの値段 ≒ 灯油の単価 ÷ 10.3 + 1〜2円(電気代分)
- 10.3は、灯油1Lで出せる熱(kWh)。3.20kW÷0.311L/h=約10.3
- 灯油141.8円なら、141.8÷10.3=約13.8円。電気代を足して約14.7〜16.0円
灯油の価格別:石油ファンヒーターの熱1kWhの値段
灯油は毎週動くので、ほかの価格での熱の値段も出しておきます。
電気は31円/kWhのままです。
| 灯油の価格 | 熱1kWh(最大火力) | 熱1kWh(最小火力) |
|---|---|---|
| 100円/L | 約10.7円 | 約11.9円 |
| 120円/L | 約12.6円 | 約13.9円 |
| 141.8円/L(いま) | 約14.7円 | 約16.0円 |
| 160円/L | 約16.5円 | 約17.7円 |
灯油が100円/Lまで下がっても、熱1kWhの値段は10.7〜11.9円。
COP3のエアコン(10.3円)と、ようやく並ぶ水準です。
灯油が1L=1円動くと、熱1kWhの値段は約0.1円(1÷10.3)動きます。
毎週の価格変動を見るときの目安にしてください。
電気代|エアコンの暖房費は「COP」で石油ファンヒーターと並べる
石油ファンヒーターの熱の値段は出ました。
次はエアコンです。エアコンの電気代は、COPという数字を使うと同じものさしで並べられます。
COPとは何か:電気1kWhで取り出せる熱の量
COP(成績係数)とは、エアコンが使った電気に対して、何倍の熱を出せるかを表す数字です。
計算は「暖房能力(kW)÷暖房消費電力(kW)」です。
6畳用エアコンの一例として、ダイキンのS226ATES-Wを見てみます。
価格.comのスペック欄では、暖房能力2.2kW、暖房消費電力470W、暖房COP4.68と載っています。
2.2kW÷0.47kW=4.68。
表の数字は、計算でもきちんとつながっています。
COP4.68ということは、電気1kWhで熱を4.68kWh取り出せる、という意味です。
石油ファンヒーターが灯油の熱をそのまま使うのに対し、エアコンは外の空気から熱をくみ上げて届けます。
COP4.68なら、熱1kWhは6.6円。灯油の半分以下
電気は31円/kWhなので、熱1kWhの値段は31円÷4.68=約6.6円です。
石油ファンヒーターの14.7〜16.0円と並べると、エアコンは半分以下。
1時間あたりでも、470Wで運転すれば0.47kWh×31円=約14.6円です。
パパスタここまでは、カタログどおりの数字です。
「実際の部屋でもCOP4.68が出るの?」という疑問は、次の見出しで扱います。
カタログのCOPは条件つき。外気温が低い日は下がる前提で見る
エアコンのカタログ値は、決まった条件で測った数字です。
実際の暖房では、外気温や設定温度との差で効率が変わります。
ダイキンのスペック表にも、通常の暖房能力とは別に「低温暖房能力」という欄があり、外気2℃のときの値だと注記されています。
寒い日は別の条件で見る、という作りなんです。
ただ、私が確認できた範囲では、S226ATES-Wの公式の仕様表(暖房消費電力の最小〜最大)は開けませんでした。
そのため、この記事の数値は価格.comのスペック欄の値で、メーカー確認は済んでいません。
あなたの機種は、取扱説明書かカタログで確認できます。
後半の「3ステップ」で、その数字を入れる場所を示します。
損益分岐|灯油が何円まで下がれば石油ファンヒーターが勝つか
ここが、他の比較記事にあまり載っていない部分です。
「どっちが安い」は単価で逆転します。逆転する点を、数字で出しました。
COPが約2なら灯油150円、COP4.68なら灯油58円が分岐点
エアコンのCOPごとに、石油ファンヒーターと同額になる灯油価格を計算しました。
電気は31円/kWhで固定、石油ファンヒーターは最大火力と最小火力の両方で出しています。
| エアコンのCOP | 熱1kWhの値段 | 同額になる灯油価格(最大火力) | 同額になる灯油価格(最小火力) |
|---|---|---|---|
| 2 | 15.5円 | 約150円/L | 約137円/L |
| 3 | 10.3円 | 約97円/L | 約84円/L |
| 4 | 7.8円 | 約70円/L | 約57円/L |
| 4.68 | 6.6円 | 約58円/L | 約46円/L |
いまの灯油は141.8円/Lです。
COP4.68のエアコンに石油ファンヒーターが追いつくには、灯油が46〜58円/Lまで下がる必要があります。
月にするといくら違うのか:平均1kWの熱を10時間出す日の場合
分岐点だけでは、実感がわきません。
たとえば「平均1kWの熱を、1日10時間出す」暖房の使い方(1日10kWhぶんの熱)を仮に置き、1か月(30日)の暖房費にします。
| 暖房の条件 | 熱1kWhの値段 | 1日の暖房費 | 30日の暖房費 |
|---|---|---|---|
| 石油ファンヒーター(最大火力) | 14.7円 | 約147円 | 約4,420円 |
| 石油ファンヒーター(最小火力) | 16.0円 | 約160円 | 約4,790円 |
| エアコン(COP 2) | 15.5円 | 約155円 | 約4,650円 |
| エアコン(COP 3) | 10.3円 | 約103円 | 約3,100円 |
| エアコン(COP 4.68) | 6.6円 | 約66円 | 約1,990円 |
この「平均1kWを10時間」は、計算を見やすくするために私が置いた仮の数字で、実測ではありません。
それでも、COPが3の機種で月に約1,300〜1,700円、COP4.68で月に約2,400〜2,800円の差になります。
差の大きさは、あなたの部屋が必要とする熱の量に比例します。
熱が2倍必要な家なら、差も2倍になる、という読み方をしてください。
電気が高い契約だと、分岐のCOPは上がる
電気の単価が31円ではない家庭もあります。
灯油141.8円/Lのまま、電気単価だけを変えて、石油ファンヒーターが勝つ分岐のCOPを出しました。
| 電気の単価 | 分岐になるCOP(灯油141.8円・最大火力) |
|---|---|
| 27円/kWh | 約1.85 |
| 31円/kWh | 約2.10 |
| 35円/kWh | 約2.36 |
| 40円/kWh | 約2.67 |
電気代が上がるほど、石油ファンヒーターが勝てる範囲は広がります。
それでも、COPが3を超える機種なら、電気40円/kWhでもエアコンのほうが安い計算です。
- エアコンの暖房能力が部屋の広さに足りず、ずっと最大出力で回っているとき
- 石油ファンヒーターを、部屋全体ではなく体の近くだけの暖房に使っているとき(出す熱が減るぶん、実際の金額も下がる)
- 契約プランの電気単価が、31円から大きく離れているとき
使う時間|短時間なら石油ファンヒーター説は今日の単価で成り立つか
「1〜2時間だけなら石油ファンヒーターのほうが安い」という説があります。
この説が、いまの単価でも成り立つのかを、二つの実例で確かめました。
個人の実測:立ち上がりの30分は、石油ファンヒーターが高い
いろいろいんふぉは、4畳ほどの部屋でエアコンと石油ファンヒーターを30分ごとに測っています。
灯油は税込約125円/Lでの計算です。
最初の30分は、エアコンが約10円、石油ファンヒーターが灯油代22円でした。
安定したあとは、エアコンが30分で約3円、石油ファンヒーターが約4円まで下がっています。
この実測では、暖房費はエアコンのほうが安いという結論です。
ただし、石油ファンヒーターは部屋をはるかに速く暖めるので、室温が低いときは石油ファンヒーター、暖まったらエアコンに切り替える使い方が提案されています。
測定の外気温と期間は、記事に書かれていません。
1事例の実測として読むのが安全です。
2017年の単価で出た「短時間はファンヒーターが安い」を、今日の単価で計算し直す
HOP STEP SHUFUは、灯油90円/L、電気27円/kWhで計算しています。
短時間(1〜2時間)なら、石油ファンヒーターのほうが約10円安いという結果です。
この記事が載せている数字のまま、単価だけを今日のものに入れ替えます。
石油ファンヒーターは、30分を強(eco)、30分を弱で運転するケースです。
| 比べるもの | 2017年の単価(記事の値) | 今日の単価(灯油141.8円・電気31円) |
|---|---|---|
| 石油ファンヒーター(強30分+弱30分) | 約17円 | 約26.5円 |
| 石油ファンヒーター(強で1時間) | 約25.4円 | 約65.3円 |
| エアコン(立ち上げ1時間、0.8〜1kWh) | 約22〜27円 | 約24.8〜31.0円 |
灯油が90円から141.8円に上がったことで、石油ファンヒーターの短時間の優位は消えます。
節約モードの運転なら、エアコンとほぼ同額。強で回し続けると、エアコンの倍以上です。
機種は、石油ファンヒーターが別メーカーの12畳用、エアコンが2013年製です。
数字は「前提を入れ替えると結論が動く」ことを示す参考値で、あなたの家の実測ではありません。
時間そのものより「立ち上がりの無駄」と「換気」が金額を決める
二つの事例から、はっきり言えることがあります。
勝敗を分けるのは時間の長さではなく、熱1kWhの値段です。
時間が影響するのは、立ち上がりのぶんだけ。
どちらの暖房も、最初の30分に金額が集中し、そのあとは安く落ち着きます。
もう一つは換気です。
いろいろいんふぉの実測では、石油ファンヒーターは換気をしたあとの30分で約5円、10時過ぎの測定では約10円増えていました。
- 石油ファンヒーターもエアコンも、最初の30分が高く、安定すると安い
- 勝敗は時間ではなく、熱1kWhの値段(灯油÷10.3+電気代分 と 電気÷COP)で決まる
- 換気で室温が下がると、石油ファンヒーターは灯油を追加で使う
パパスタ「短時間なら灯油のほうが安い」は、灯油が90円だった時代の話。
数字を入れ替えて、はじめてわかりました。
手順|自宅の暖房費を3ステップで比べる
ここまでの計算は、あなたの家の機種でもできます。
必要なのは、取扱説明書と、電気・灯油の領収書の3つだけです。
取扱説明書やカタログの仕様表には、エアコンなら「暖房 能力(kW)」と「暖房 消費電力(W)」の欄があります(ダイキンのスペック表にも同じ名前の行があります)。
石油ファンヒーターなら「暖房出力」と「燃料消費量」の欄です。
取扱説明書かカタログで、エアコンの「暖房 能力(kW)」と「暖房 消費電力(W)」を探します。
消費電力をkWに直し(470Wなら0.47kW)、能力÷消費電力=COP。例:2.2÷0.47=4.68。
石油ファンヒーターの「暖房出力(kW)」を「燃料消費量(L/h)」で割ります。
FW-32S7の最大火力なら3.20÷0.311=約10.3。これが灯油1Lで出せる熱(kWh)です。
エアコンは電気の単価÷COP。電気の単価は検針票の円/kWhを使います。
石油ファンヒーターは灯油の単価÷STEP2の値+電気代分1〜2円。数字が小さいほうが、熱1kWhが安い暖房です。
石油ファンヒーターの仕様表を読むときの注意
石油ファンヒーターの暖房出力と燃料消費量は、「最大〜最小」の2つの数字で載っています。
ダイニチFW-32S7では3.20〜0.74kWと0.311〜0.072L/hで、どちらの端も割り算の結果は約10.3kWh/Lでした。
ほかの機種で、最大側と最小側の割り算が大きく食い違ったら、数字の組み合わせを疑ってください。
最大と最小を取り違えると、熱の値段が数倍ずれます。
エアコン側は「定格」の暖房能力と暖房消費電力を使います。
低温時の能力は別の欄なので、COPの計算には混ぜないでください。
計算の例:COP3.5のエアコンと灯油150円の場合
たとえば、取扱説明書の暖房能力が2.5kW、暖房消費電力が0.71kWだったとします。
COPは2.5÷0.71=約3.5。電気が31円/kWhなら、熱1kWhは31÷3.5=約8.9円です。
灯油が150円/Lの石油ファンヒーター(1Lで10.3kWh、電気代分1.5円)は、150÷10.3+1.5=約16.1円。
この場合はエアコンが安い、と判断できます。
数字はあくまで例です。
機種ごとの値は、必ず取扱説明書で確認してください。
内部リンクとして、足元の暖房の電気代を比べた記事もあわせてどうぞ。
こたつとホットカーペットの電気代と畳数で選ぶ記事では、同じ31円/kWh前提の考え方を使っています。

よくある質問|石油ファンヒーターの灯油代と電気代
- 石油ファンヒーターの電気代は1時間いくらですか?
-
ダイニチFW-32S7の公式スペック(消費電力52〜98W)と電気31円/kWhで計算すると、約1.6〜3.0円です。
点火時は最大370Wですが、点火の時間は短いため、1時間の電気代に大きくは響きません。 - 石油ファンヒーターの灯油代は1時間いくらですか?
-
同じ機種で、燃料消費量0.072〜0.311L/h、灯油141.8円/Lなら、約10.2〜44.1円です。
最大火力は立ち上がりの時間が中心で、安定すれば小さい火力に落ちます。 - エアコンと石油ファンヒーターは併用したほうが得ですか?
-
個人の実測(いろいろいんふぉ)では、室温が低いときだけ石油ファンヒーターを使い、暖まったらエアコンに切り替える方法が提案されています。
ただし1事例の実測なので、あなたの家で得になるかは、3ステップで確認してください。 - 灯油が安くなったら、石油ファンヒーターのほうが得になりますか?
-
COPが3の機種なら、灯油が84〜97円/L以下になったときが分岐です。
COP4.68の機種なら46〜58円/L以下です。いまの141.8円/Lからは遠い数字です。 - 電気料金プランによって結論は変わりますか?
-
変わります。
電気の単価が高くなるほど、石油ファンヒーターが勝てるCOPの範囲が広がります。明細の単価を使って、同じ式で計算し直してください。 - 「灯油1Lで約10.3kWhの熱」とは、どういう意味ですか?
-
ダイニチFW-32S7の最大火力で、暖房出力3.20kWを、燃料消費量0.311L/hで割った値です。
最小火力でも0.74kW÷0.072L/h=約10.3kWhで、ほぼ同じ数字になります。 - 9畳まで使える石油ファンヒーターと、6畳用エアコンを比べてよいですか?
-
熱1kWhあたりの値段で比べるなら、問題ありません。
出せる熱が違っても、「同じ熱量を出すといくらか」という同じものさしで並べられるからです。ただし、エアコンの能力が部屋に足りているかは、別に確認してください。 - 石油ファンヒーターを弱火で使うと、暖房費は安くなりますか?
-
1時間あたりの金額は下がりますが、熱1kWhの値段は下がりません。
FW-32S7では最大火力で約14.7円、最小火力で約16.0円と、小さい火力のほうが電気代の割合が増えてわずかに割高です。節約になるのは、設定温度や使う時間を見直して、必要な熱の量そのものを減らしたときです。
まとめ|エアコンのCOPが約2を超えるなら、暖房費はエアコンが安い
石油ファンヒーターとエアコンの暖房費は、「1時間あたり」ではなく「熱1kWhあたり」で比べると決着がつきます。
灯油141.8円/L、電気31円/kWhなら、石油ファンヒーターの熱は1kWhあたり約14.7〜16.0円です。
エアコンは、暖房COPが約2を超える限り、同額か安くなります。COPが4.68の機種なら、半分以下です。
「短時間なら石油ファンヒーター」という説は、灯油が90円だった時代の単価で成り立っていました。
今日の単価に入れ替えると、差は消えるか逆転します。
最後にもう一度、この記事の限界を書きます。
エアコンの数値は価格.comのスペック欄の値で、メーカーの仕様表は開けませんでした。灯油の単価も、資源エネルギー庁の調査を転載したページ経由です。
- ダイキンS226ATES-Wの公式の仕様表(暖房消費電力の最小〜最大):確認できていません。ダイキンのスペックページは表の数値が空欄でした
- 外気温ごとのエアコンの実際のCOP:この記事では扱っていません
- 資源エネルギー庁の灯油価格の公表Excel:開けませんでした
暖房を使い始める時期は、空気も乾きます。
加湿器の置き場所を決めたい人は、こちらもどうぞ。
