また良書に出会ってしまいました。
たぱぞうさん著 『お金が増える米国株超楽ちん投資術』を読みました。
めちゃくちゃ学びになったし、読みやすい良書だったので。
僕の感想も含めて内容をシェアします。
結論;初心者こそ米国株投資信託
『投資』をはじめたいけれど
『どれ』に『どれ』だけ投資したらよいか?
という指針が欲しい人に
ぴったりの本だと思います。内容もわかりやすく簡単なのでオススメです。
投資初心者向けの書籍なので投資玄人やゴリゴリの投資家の人にはあわない本だと思います。
事実から目をそらさない
事実ベースの話
日本の株式市場は30年間最高値を更新していません。
年収、所得も停滞したままです。
今後も増税をし続ける国で、経済が大幅に改善することは考えにくく
日本にいる限りは
- 縮小する経済
- 縮小していく生活
を受け入れ、対応していくことになります。(覚悟しましょう)
昔のイメージである
『日本人が日本人であるだけで豊かな富を手にいれる時代』
すなわち
父親が働いて家族を養い、老後は年金と預金で過ごす時代
は終わったということですね。
2馬力の時代から3馬力の時代へ
本書でまず僕が最初に『確かにぃ!!』と思った内容です。
僕は現在39歳なんですが、
子ども時代はまだ1馬力、すなわち
『お母さんが家で専業主婦をしている家庭』
っていうのが多かったです。
たぶん小学生の頃はクラスで共働きの方が少なかったかも。
僕の家は両親が教職員の共働きで
小学校が終わっても家に誰もいないので『学童保育』に通っていました。
たしかにクラスでも学童保育に行っている児童の方が少なかった記憶があります。
でも
現在では共働きによる2馬力、収入の2本柱が当たり前になっています。
ここで気付こう!ってことです。
30年前は1馬力で普通に生活できていました。
しかし30年後の現在は2馬力で働かないと生活の安定が得られなくなっています。
(少子化なのに保育園が追いついていないのもこれが原因だと思う)
で、筆者が今後は3本目の収入の柱(3馬力目)が必要になってくると主張しています。
20年後、いや10年後には
「昔は共働きでもなんとか生活できたよなあ」って言ってる時代になるのではないでしょうか。
3馬力目は『お金』
夫婦2人とも働いて収入の2本柱。
3本目の収入柱は何か?誰が働くのか??
それは「資産」と筆者は言います。
お金自身に働いてもらって収入を得るという方法です。
すなわち『投資』です。
また3本の収入源を作るということは
たとえば病気や怪我で収入の1本を一時的に失ったとしても、食いつなぐための収入になります。
生活上でのリスクそのものを分散させるという意味でもあります。
米国株長期投資であれば安定して資産を増やすことができる
『投資について全く無知だから何もわからん!ぷんぷん!』の人は
こちらの記事を読んだ上で続きを読んでください。
なぜ米国株がいいのか?
筆者の回答は
- 人口が増え続けている消費大国だから
- 投資に見合った法整備がされている
- 米国株式市場は企業を甘やかさない
ものすごく納得いく理由でした。
人口が増え続けている消費大国だから
米国は今でも多くの移民を受け入れている移民大国です。
単純に、人が増えれば衣食住の消費が増える。
そうなると労働力を確保することもできる。
労働力を確保をすると生産性もあがる。
すなわち経済がまわる。
日本と比較してみると
日本政府は少子化対策せずに
ここまできたので
結果的に今後人口はどんどん減ります。
人口減最大50万人 11年連続減 by 総務省
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62318650V00C20A8MM8000/
さらに今後も増税される見通しなので消費は減り、経済は衰退します。
米国株式市場は企業を甘やかさない
米国はそもそもの上場審査が厳しいです。
上場後も成長の無い銘柄は即店頭市場に移されます。
そのため企業は上場した後も必死で利益を出すことになります。
(結果がでなければ経営者(社長)は即交代。鬼厳しい)
結果的に成長性の高い銘柄だけ集まることになり、株価指数はあがるということです。
良いか悪いかは別の話として
米国企業は顧客目線ではなく株主目線で経営していると言われる理由ですね。
比較して日本の場合は
一度上場してしまえばよほどの不祥事がなければ退場にはなりません。
過去のデータ統計がソース
景気というのは好不景気を繰り返し、株価もそれに伴い変動しています。
長期投資は株価の変動によって都度売買するわけではないので焦る必要はないです。
長期スパンでみたら米国株は上下を繰り返しながら右肩あがりなのです。
投資してから1年では損得のバラつきが多く
5年続けるとバラつきは減ります。
10年でほとんど損することはなく
15年で0になる。
30年、40年と保有する期間が長くなればなるほど確実性が高まります。
過去統計では20年間保有し続ければ上がるという統計があります。
早く始めれば始めるほど有利ということ。
資産の分散が必要
お金の分散
日本人の所得はさがっている
日本だけで生活し、勉強せずに目の前のことしか知らないと気付きにくいですが
日本円の実質価値は減価しています。
たとえば日本に海外から旅行客が増えたのは
日本の物価が下がって旅行しやすくなったという事実をみましょう。
ベトナム、タイに行って物価が安くて驚いていた現象と同じです。
今、逆になってきてるんです。日本人だけが知らない。
昔と比べ日本への観光客はいろいろな国から来ていませんか?
これは外国人の給料水準はかなり上がってるということと
日本人の所得が減っているということです。
日本人一人あたりのGDPは世界で3番目でしたが、2018年には26番目です。
世界中の人たちの年収はあがっているのに
日本人の年収は相対的にみると下がっているということです。
円の価値が下がればどうなるか。
日本円だけ握り締めていると価値はどんどんさがっていき
10万円で買えていたものが、20万円で買うことになったります。
iPhoneを買うために20万円ぐらい必要になるのももうすぐです。
米国株を持つことでドル資産を持つことになる
日本で暮らしている以上、日本円で給料を貰うことになります。
毎月すべてを貯金をした、自動的に貯めている円の価値は下がっていきます。
いっぽう米国株を持てば円をドルに替えて株式を持つことになります。
結果として『通貨の分散』『資産の分散』というリスク回避にもなります。
国際分散する方法
特定の国(米国)だけではなく、
多くの国に分散投資することで値引きを安定させリスク回避する方法があります。
ただし、国際分散投資するとどうしても非効率な国や非効率な企業を含むことになります。
そんな時にも『米国株』です。
米国市場の株価指数『S&P500』があります。
S&P500は大型株500銘柄です。
ちなみにこれらの大型企業の売り上げ6割は米国内ですが
残り4割は米国外からの売り上げとなっています。
グローバル化に伴い大企業の多くが米国外に進出しているからです。
S&500に投資することで国際分散もできているということになります。
僕みたいに投資に時間を使いたくない人はいろいろな国の銘柄を確認しなくても良いので
よいですね。
結果として『米国株』を購入することは
資産の分散、通貨の分散になります。
高齢化、人口減少による経済不安を考えると通貨の分散は
困難な時代を生き抜く投資術です。
いろいろ考えるのがめんどくさい
いろいろ考えるのがめんどくさい。勉強するのがいや。
良いモンだけ教えて!
っていう人もいるかと思います。僕の答えは
あまえんな!努力無しに結果なんかあるかあ!
って言いたいです。
が、実はいろいろ考えることが面倒な人にピッタリなのが『積み立て投資信託』と筆者は言います。
シンプルにお金を増やしたい。っていう人は
米国株インデックス投資信託でコツコツと長期間投資で十分なんです。
めちゃくちゃ楽なんです。
まとめ
ちなみに投資初心者の僕はどうしているかというと
楽天証券でつみたてNISA口座開設
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
毎月投資しています。
本書を読む前から投資していますが、
投資に時間や労力を使いたくないから『投資信託』インデックス投資で長期保有
の方法をとっています。
本書を読んで本書を読んでより米国株を持つ必要性や
自分の投資方法に確信を持つことができました。
結局やるか、やらないかだと思うんです。
上記の通り別に投資はむずかしくありません。
米国株で良いと思った銘柄を決めて毎月購入するだけです。
楽天証券で口座を作って投資を『やる』のか
価値が下がりつづける円を握りしめておくのか
やるか、やらないかだと思います。
本書ではもっとわかりやすく説明があります。
個別銘柄を買う方法や、ETF、オススメ銘柄のことも書いてあります。
内容も読みやすいので読書苦手でもぜんぜん読めますし
読み物としても面白いです。
まずは本書を読んでみて投資方法を考えるというのもアリかもしれません。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!