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【2026年熊本地震・震度7】もう一度防災について考えよう|寝室に靴と笛を置く理由から、ヘッドライト・革手袋・防塵マスク・モバイルバッテリーと小銭まで、水1人1日3リットル×1週間分の備蓄とローリングストックの始め方を44歳サラリーマンが体験ベースで徹底解説

2026年7月28日16時27分。
熊本県熊本地方で、マグニチュード7.1・最大震度7の地震が発生しました。
被害に遭われたすべての方に、心よりお見舞いを申し上げます。

この記事で持ち帰れること

  • 気象庁の一次情報だけで整理した、今回の地震の事実と「1週間は警戒」という見通し
  • 寝室に置く5つと、避難生活を支える2つ。合わせて7つの備え
  • 水は1人1日3リットル。4人家族なら1週間で84リットルという現実
  • 置き場所に困らないローリングストックのやり方と、見落としがちな携帯トイレの目安
目次

熊本の震度7を受けて、もう一度「防災」を考えました

2026年7月28日の夕方。
熊本県で、最大震度7の地震が起きました。

私には九州に友人が何人かいます。
昨日の夕方から夜にかけては、正直、まったく落ち着きませんでした。

まずは、被害に遭われたすべての方に、心からお見舞いを申し上げます。

この記事は、被災地の様子を伝えるものではありません。
「うちは大丈夫だろうか」と、ふと不安になった方へ。
今日この瞬間から動かせることを、公的機関のデータを添えて並べていきます。

私は44歳のサラリーマンであり

防災の専門家ではありません。
だから難しい言葉は使いません。
今日、手を動かせるところまで落とし込んで書きます。

2026年7月28日、熊本で何が起きたのか

まずは事実の確認から。
気象庁が発表した内容だけを、そのまま置いておきます。

項目気象庁発表の内容
発生日時2026年7月28日 16時27分頃
震源熊本県熊本地方 深さ約10km
規模マグニチュード7.1(速報値)
発震機構東北東―西南西方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型
最大震度震度7(熊本県宇城市・氷川町)
その他の揺れ北陸地方から九州地方にかけて震度6強〜1
長周期地震動熊本県熊本で階級4
津波注意報16時29分に有明・八代海へ発表、同日18時10分に全て解除

震源の深さは、約10キロ。
いわゆる浅い場所で起きた地震で、規模は速報値でマグニチュード7.1でした。

震度7を観測したのは、熊本県の宇城市(うきし)と氷川町(ひかわちょう)の2か所
報道では宇城市だけが強調されがちですが、公式発表では2つの自治体が並んでいます。

揺れそのものは、九州にとどまりませんでした。
北陸地方から九州地方にかけての広い範囲で、震度6強から1が観測されています。
熊本県熊本では、高い建物を大きく揺らす長周期地震動の階級4も記録されました。

気象庁が出した「1週間は警戒」という見通し

ここが、いちばんお伝えしたい部分です。

まだ、警戒期間の真っただ中です

気象庁は「この地域では過去に、大地震発生から1週間程度の間に同程度の地震が続発した事例がある」としています。
そのうえで、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度は最大震度7程度の地震に注意と呼びかけています。
さらに「特に地震発生から2〜3日程度は、強い揺れをもたらす地震が発生することが多くあります」とも明記。

被害の全容は、まだ見えていません。

商業施設での爆発、多数の負傷者の搬送、道路や橋の損壊。
熊本城の石垣が一部崩れたこと、JR九州が運転を見合わせたことも報じられました。
ただ、数字は時間とともに動きます。

だから私は、確定していない数字を書きません。
最新の情報は、気象庁や熊本県、お住まいの自治体の公式発表でご確認ください。

地震は一瞬。大変なのは、そのあとです

ニュースを見ていると、どうしても「揺れた瞬間」に目が行きます。
でも、暮らしを壊すのは、そのあとに始まる時間のほう。

停電。断水。ガスの停止。
繰り返す余震と、眠れない夜。
そして、日常が戻るまでの長い長い期間です。

この「そのあと」を生き延びる道具と食料を、いま用意しておく。
それが防災の正体だと、今回あらためて思い知らされました。

地震の夜、自宅を見て回って気づいたこと

正直に書きます。

防災リュックは、一応持っていました。
ではそれがどこにあったか。
玄関横のクローゼットの奥、掃除機と扇風機の箱の後ろです。

夜中に停電して、真っ暗な中であの位置から引っ張り出せるか。
自分に聞いてみて、答えは一瞬で出ました。
無理だ、と。

もうひとつ、気づいたことがあります。
寝室に、何ひとつ置いていなかったんです。

靴もない。ライトもない。水もない。

つまり私は、避難所へ行く準備だけをしていた。
揺れた直後の30秒を生き延びる準備は、まるごと抜け落ちていたわけです。
これに気づけたことが、今回いちばん大きな収穫でした。

知っておきたい事実。命を奪うのは「建物と家具」です

ここからは私の感想ではなく、公的機関が出している数字を置いていきます。

  • 犠牲者の約8割が窒息死・圧死
    内閣府の防災白書資料によれば、阪神・淡路大震災の犠牲者のうち、およそ8割が窒息死・圧死でした。神戸市内の調査では窒息死が53.9パーセント、圧死が12.4パーセント。建物もしくは家具が原因の犠牲者は、全体の83.3パーセントにのぼります。
  • けがの3〜5割も、家具が犯人
    東京消防庁の近年の地震被害調査では、負傷者の3割から5割が屋内での家具類の転倒・落下・移動によってけがをしていました。亡くなるケースだけの話ではない、ということ。
  • この2つが意味すること
    高価な防災グッズを揃えるより先にやることがあります。寝ている場所に倒れてくるものを置かない。置くなら固定する。防災は買い物ではなく、部屋の模様替えから始まります。
阪神・淡路大震災 犠牲者の死因 建物・家具が原因 83.3% その他 16.7% 内訳:窒息死 53.9% / 圧死 12.4%(神戸市内の死亡原因調査) 出典:内閣府 防災情報のページ(防災白書資料)
▲ 亡くなった方の8割超は、倒れた建物と家具によるものでした

全家庭に置いてほしい、7つのもの

ここから具体的なリストです。
前半5つは寝室に。後半2つは避難行動と避難生活のために。

寝室の枕元に、この5つ まくら ベッド 1 2 ホイッスル 3 ヘッドライト 4 革手袋 5 水500ml ※背の高いタンスや本棚は寝室に置かない。置くなら転倒防止金具で固定する。
▲ 手を伸ばせば届く場所に。それが「揺れた直後の30秒」を左右します

①寝室に、履き古した靴を置く

大きな地震では、窓ガラスや食器が割れます。
床一面に、破片が散ります。

停電した真っ暗な部屋を裸足で歩けば、まず足を切る。
そして足を切った瞬間、自分も逃げられず、家族を助けにも行けなくなります。

新品なんて要りません。
履き古したスニーカーを、枕元にひと組。それで十分です。

大前提として、寝室に背の高いタンスや本棚は置かない。
どうしても置くなら、転倒防止金具で固定してください。

②枕元に、ホイッスル(笛)を吊るす

倒れた家具や建材の下に閉じ込められたとき、人は大声を出し続けられません。
声はすぐ枯れますし、叫ぶほど体力と酸素を削られます。

その点、笛はわずかな息で遠くまで届く。
救助隊や近所の人の足音が聞こえた、その瞬間だけ吹けばいいんです。

100円ショップにも売っています。
枕元か、寝室のドアノブへ。

③ヘッドライトを選ぶ理由

停電した屋内は、想像よりずっと暗い。
そこで手持ちの懐中電灯を使うと、片手がまるごと埋まります。

倒れた家具をどかす。ガラスを避けて進む。子どもと手をつなぐ。階段の手すりをつかむ。
どれも、両手が空いているかどうかで安全性が変わる動作ばかりです。

アウトドア用で構いません。
数千円あれば買えます。

④軍手ではなく、革手袋か耐切創(たいせっそう)手袋を

耐切創とは、刃物やガラスで切れにくいように作られている、という意味。

ここで気をつけたいのが、布の軍手です。
ガラスの破片が繊維のすき間を貫通して、手に刺さることがあります。

割れた窓ガラスを片づける。倒れた家具を押しのける。
その作業を想定するなら、革製か作業用の厚手を選んでください。
置き場所は、リュックの中ではなく寝室。ここが肝心です。

⑤500ミリリットルの水を、枕元にもう1本

大きな揺れの直後は、恐怖と緊張で口の中がカラカラになります。
舞い上がったほこりを吸い込んで、激しくむせることも。

そんなとき、ひと口の水があるだけで呼吸が整う。
冷静さを取り戻すきっかけになります。

備蓄用の2リットルとは別枠で考えてください。
小さいペットボトルを1本、枕元に。

⑥防塵(ぼうじん)マスクと、のど飴

家屋が壊れ、家具が倒れた直後の空間。
そこには、目に見えないほど細かい粉塵や土ぼこりが大量に舞います。

吸い込めば、気管支をやられる。
だからマスクは必須です。

そして意外な盲点が、のど飴。
水が足りない環境でも、喉の乾燥やイガイガ、咳き込みを和らげてくれます。
リュックに一袋。それだけで避難生活の体感がまるで違います。

⑦モバイルバッテリーと、現金の小銭

災害時、スマートフォンは情報収集と安否確認の命綱になります。
けれど停電すれば、充電する手段がない。

モバイルバッテリーは、満充電でなければただの重りです。
「毎月1日は充電の日」くらいのルールを決めてしまいましょう。

そして現金。
停電するとキャッシュレス決済は一切使えません。物流が止まれば、コンビニの棚も自動販売機も空になります。

10円玉と100円玉は、公衆電話のためにも要ります。
お札だけでなく、小銭で数千円分をリュックへ。


命をつなぐ「水と食べ物」を、どう備えるか

ここからは、7つのアイテムとは別の話です。

大きな災害では、電気・水道・ガスが同時に止まる可能性が高くなります。
自宅が無事で、そのまま家で過ごす。
いわゆる在宅避難(ざいたくひなん)になったとき、飲み水と食べ物は自分で用意するしかありません。

計算すると、量に驚きます

首相官邸の「災害が起きる前にできること」によれば、必要な飲料水は1人あたり1日3リットル
これを家族の人数分、掛け算していきます。

家族の人数1日に必要な水1週間分の備蓄量2Lペットボトル換算
1人3L21L約11本
2人6L42L約21本
3人9L63L約32本
4人12L84L約42本(約7箱)
4人家族が1週間を乗り切る水の量 2L×62L×62L×62L×62L×62L×62L×6 2Lペットボトル 6本入り × 7箱 = 42本 合計 84リットル 1人1日3リットル × 4人 × 7日(出典:首相官邸「災害が起きる前にできること」)
▲ 段ボール7箱分。置き場所に悩むからこそ、ローリングストックが効いてきます

かつては3日分でいいと言われていました。
今は違います。
災害の規模を考えて、最低でも1週間分が望ましいと強く推奨されています。

「そんなに置く場所ないよ」
そう思いましたよね。
私も押し入れを開けて、まったく同じことをつぶやきました。

あと、忘れがちなのが生活用水です。
トイレを流したり、体を拭いたりする分は飲料水とは別に要ります。
ポリタンクに水道水を入れておく、浴槽に水を張っておく。この2つも検討してみてください。

なぜ3日分では足りないのか。数字が答えを持っています

  • 農林水産省が示す根拠
    「災害時に備えた食品ストックガイド」では、ライフライン復旧まで1週間以上を要するケースが多いとされています。支援物資が3日以上届かないこともある。物流が止まれば、1週間はスーパーやコンビニで食品が手に入らないと想定されています。だから最低3日分から1週間分×人数分。
  • 2016年熊本地震の実績
    停電は最大約47万7,000戸に達し、おおむね10日でほぼ復旧。都市ガスは最大約10万5,000戸が止まり、おおむね2週間。上水道の断水は最大約44万5,857戸に及び、おおむね1か月かかりました。
  • いちばん時間がかかるのは水道
    被害の大きかった南阿蘇村では、水道の復旧に約3か月を要した地域も。復旧の順番は、電気がいちばん早く、次に都市ガス、最後が水道です。
2016年熊本地震 復旧までにかかった日数 電気 おおむね10日 都市ガス おおむね2週間 水道 おおむね1か月 水道(南阿蘇村) 約3か月かかった地域も 0日 30日 60日 90日 ※おおむねの復旧時期。出典:総務省「平成29年版 情報通信白書」ほか
▲ 復旧がいちばん遅いのは水道。だから「1週間分」でも心もとないのです

この数字を並べると、「1週間分」が大げさでないとわかります。
むしろ水に関しては、1週間でも心もとない。

答えは「ローリングストック」でした

置き場所の問題を解いてくれるのが、この方法です。

ローリングストックの3ステップ

  1. 普段のレトルトカレー、パスタソース、缶詰、カップ麺、水を少しだけ多めに買う
  2. 古いものから、毎日の食事で消費していく
  3. 食べた分だけ買い足して、補充する

特別な非常食を大量に買い込む必要は、ありません。
いつも食べているものを、少し多めに。それだけです。

  • そもそもローリングストックとは
    政府広報オンラインの定義では、普段の食品を少し多めに買い置きし、賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足す方法。こうして常に一定量の食品が家にある状態を保ちます。
  • メリット1:無駄が出ない
    賞味期限切れで大量廃棄、という非常食最大の欠点が消えます。買い替え時期を覚えておく必要もなし。
  • メリット2:心が保つ
    災害時は、想像を超えるストレスがかかります。そんなとき食べ慣れた味を口にできることは、大きな支えになる。避難生活が長引くほど、この差は効いてきます。
  • メリット3:家計にやさしい
    Amazonのセールや楽天市場のセールでまとめ買いすれば、通常価格で非常食を揃えるよりずっと安く済みます。私は買い足しを大型セールに合わせるようにしました。

見落としがち。トイレの備蓄も必須です

水と食料の話をすると、必ず抜け落ちるのがトイレ。

断水すれば、水洗トイレは流せません。
これが、思っている以上に深刻な問題になります。

回数の目安は1人1日5回から7回。
最低3日分、できれば7日分。
7日分なら1人あたり35回分という計算になります。

経済産業省もトイレ備蓄を呼びかけています。
水や非常食と、同じ優先度で考えてください。


44歳サラリーマンの、正直なところ

白状すると、防災を後回しにしていました

これまで私は、防災を「いつかやること」に分類していました。
リュックを買った時点で、なんとなく満足していたんだと思います。

その満足が、今回きれいに崩れました。
寝室に靴が1足もないと気づいた、あの瞬間です。

防災グッズを持っていること。
必要な瞬間に、手が届く場所にあること。
この2つは、まったく別の話でした。

もうひとつ、痛感したことがあります。
地震は一瞬。けれど、そのあとは長い。

停電が10日、水道が1か月。
この数字を見たとき、自分が思い描いていた「災害」の尺があまりに短かったと気づきました。
仕事も、子どもの学校も、その間ずっと普段どおりには回りません。

備えるべきは、その日ではない。
その後の1か月です。

特に読んでほしい人

まずは、小さなお子さんがいるご家庭。
暗闇で子どもの手を引くには両手が要ります。ヘッドライトの価値が、ここで最大になる。

次に、単身赴任やひとり暮らしの方。
閉じ込められたとき、助けを呼べるかどうかが分かれ目になります。
ホイッスルの優先度は、家族世帯よりさらに高い。

それから、マンションの高層階にお住まいの方。
エレベーターが止まれば、水も食料も階段で運び上げることになります。
在宅避難を前提にした備蓄の重要度が、一気に跳ね上がります。

最後に、かつての私と同じ方へ。
「防災リュックは買ったから大丈夫」と思っていませんか。
そのリュックが今どこにあるか、真っ暗な中で取り出せるか。一度だけ確かめてみてください。

まとめ:今日、1分でできることから

熊本の地震を受けて、防災をもう一度考えてみました。
全部を今日そろえる必要は、まったくありません。

今日からのアクションプラン

  1. 今すぐ(1分):履き古したスニーカーを1足、枕元に置く
  2. 今週中:ホイッスルとヘッドライトを買う
  3. 今月中:モバイルバッテリーの充電ルールを決め、小銭をリュックへ
  4. 次のセールで:水と食料のローリングストックを始める

完璧を目指して、結局なにもしない。
それがいちばんもったいない。
不完全でも、今日ひとつ動かす。それで十分だと思っています。

なお、気象庁は地震発生から1週間程度、最大震度7程度の地震に注意するよう呼びかけています。
該当地域にお住まいの方、ご家族やご友人がいらっしゃる方は、最新の情報を公式発表で必ずご確認ください。

被災された方々の安全と、一日も早い日常の回復を、心から願っています。

今日のポッドキャスト

参考にした公式ソース

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