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【本要約】人はなぜがんで死ぬのか?:病気の本質を解説します【がんを告知されたら読む本―専門医が、がん患者にこれだけは言っておきたい】

先日、父親が

「胆管がん」の診断を受けました。

結果を聞いた時は

大きなショックを受けました。

https://www.papastablog.com/father-was-diagnosed-with-cancer/(新しいタブで開く)

しかし

「怖い」と思うのは知識が無いから

だと思っています。

素人ながら

すぐに「がん」という病気について本で調べました。

今回は

なぜ「がん」で人は死ぬのか?

ということについて

学んだことを要約して

シェアします。

参考書籍


目次

がん(癌)ってどんな病気?

がんとは一言でいうと

役にたたない細胞が増え続ける

という病気です。

がん細胞は

もともとは身体に存在しなかった細胞が

たまたま遺伝子に起こった間違いが重なり

偶然できたものです。

くわしくは

こちらの記事でまとめていますので

先に一読ください。

「がん=死の宣告」ではない

「がん=死の宣告」は間違い

なぜ、がんは「死」と結びつくのですか?

ドラマなどで、がん末期の様子がイメージされているから。

がんになったからといって死ぬとは決まっていません。

死に至るためには条件が必要があって

条件が満たされなければ私たちは死にません。

私たちは

がん=死の宣告

というイメージを持っていますが

それはがんという病気の知識がないからです。

「がんで死ぬ」という状況を

もっとよく理解しておきましょう。

たしかにがんは、

かんたんに治る病気ではありません。

それでもがんが原因で死に至るには

明確な理由が必要となります。

理由を満たされなければ

がんがどれだけ進行しても

人間は死にません。

結論を先に言うと

生命を維持するだけの臓器が残れば大丈夫

です。

がん自体に痛みはない

まず誤解を解きましょう。

がん細胞自体に

痛みや苦痛はありません。

痛みや苦痛をともなうのは

治療によるものです。

たとえば手術をすれば痛いし

抗がん剤治療を受ければ

食欲が落ちたり

毛が抜けたり、

全身の倦怠感が抜けません。

病気による苦痛ではなく

治療による苦痛があるため

他の病気とは違います。

痛みや症状がある場合は違う理由

胃が痛いから調べてみたらがんだった

こう言う話はよく聞きます。

しかし

がん細胞そのものが

引き起こしているのではなく

がん細胞の塊が症状を起こす場所に

別の病気が発症しているということが理由です。

たとえば「胃が痛くて検査したら胃がんだった」と言う場合は

胃の痛みは

がんではなく

胃潰瘍や胃炎を患っていることがほとんどです。

こういったように

症状が出ている場合は

がんの治療よりも先に症状を軽減させる治療をすることがほとんどです。

父親はまずは堰き止められた胆汁を出す治療を優先しています

人が死ぬ条件

生きるために必要不可欠な部位を失うと死ぬ

人間の体は

  • 生きるために絶対必要なもの
  • 必ずしもそうでないもの

の2つにわかれます。

たとえば片目や片足を失ったら

生活は大変になりますが

命を失うことはありません。

しかし

脳や心臓などを失うと

生物として生きるために

必要不可欠な機能を失うことになり

生き続けることはできません。

しかし

ぜったいに必要な臓器や器官を

瞬時に失うということは

交通事故のような状況が起きない限りありません。

普通は何らかの原因で

徐々に機脳が落ちていき

「生きる状態を維持できない」

となれば死をもたらすことになります。

それは病気だったり、老化だったり

原因は様々です。

臓器も年齢とともに衰える

年齢とともに

必要不可欠な臓器も衰えていきます。

どの臓器が先に機能低下するか

低下のスピードが速いか遅いかは

人によって違います。

しかし

いずれは確実に

どれかの臓器・器官が

最低限の機能を維持できなくなる時がきます。

普通は70代から90代くらいになります。

理由はなんであれ

身体の必要不可欠な臓器が

最低限の機能を維持できない時

人は死にます。

なぜ人はがんで死ぬのか

死ぬ条件を満たすかどうか

病気で亡くなる場合

交通事故とは違い

臓器が機能を

失っていくスピードは

通常緩やかです。

がんの場合も同じです。

生命を維持できない理由を満たさないと

いくらがんが進行しても

死ぬ理由にはなりません。

多くの人は

がんが進行すれば

すぐに死に近づくと考えますが

いくらがんが進行しても

死ぬ理由を満たさなければ絶対に死にません。

がんが進行すると死んでしまう理由

STEP
重要臓器でがんが大きくなる
STEP
臓器内で本来機能している細胞の場所が減る
STEP
臓器機能不全
STEP
死亡

上記の条件が必要になります。

裏をかえせば

がんにかかっても

臓器機能不全にならなければ死なない!!

ということです。

どれぐらいがん細胞が増えれば機能不全になる?

では

肝臓や肺で

どれぐらいがん細胞が増えれば

生命維持ができなくなるほど

機能低下するのでしょうか。

たとえば

50年ほど前では

肺結核になると手術で

片方の肺をとっていました。

また肝臓が悪い人は

肝臓を100%とってしまって

家族から肝臓の一部を移植するという手術をします。

この場合、提供する側は

肝臓の1/3をあげることになり

移植を受けた人は

肝臓の1/3の大きさの肝臓で生きていくことになります。

(肝臓は術後に少しずつ大きくなります)

それでも2人とも生きていけるということです。

つまり肺であれば半分

肝臓は1/3しか残っていなくても

最低限の機能を維持でき

生きていけるということです。

がんがいろいろな臓器に転移したとしても

その機能が低下したとしても

最低限の機能を維持していれば

死ぬことはありません。

がんで死ぬ理由も同じ

がんは「増え続ける細胞」なので

転移先の臓器で増え続け

必要不可欠な臓器の機能を

低下させた場合

命を失うと言うことになります。

しかしそれまでの期間。

肺なら半分以上

肝臓なら2/3以上の機能を失うまでは

死ぬことはありません。

そうなるまでの間

治療でがん進行を遅らすこともできます。

思った以上に

時間の余裕はあるということです。

日本の医療技術でがんの進行を遅らすことが可能です

治療の目的を考える

寿命を全うすることがたいせつ

当たり前ですが

私たちは永遠に生きることはできません。

がんであろうが、なかろうが

かならず必要不可欠な臓器に

機能不全が起こり

死にます。

本書で書かれていることは

たとえ

がんになって進行して

臓器に機能不全が起こって

亡くなる時期が来るとしても

本来の寿命と同じぐらい

それよりも遅ければ

嘆き悲しむことはないということです。

実際の医療現場では

高齢のがん患者の場合

亡くなった死因が

がんなのか老衰なのかわからないということもあるようです。

目的は「完治」ではない

がんが完治しても

不老不死が訪れるわけではありません。

もしも完治を目的にした場合

どこかで、完治が不可能であることがわかれば

かえって苦しみを深くすることになります。

そうではなくて

本来の寿命を全うするまで、がんがおとなしくしてくれれば十分

という感覚が現実的ではないでしょうか。

がんの完治を目指すのではなく

がんがあってもいいから

(先述のとおり、痛み等はないので)

生命維持ができなくなるまでの時間を

治療によってゆるやかに伸ばし

本来の寿命に近づく。

このような考え方に切り替えると

精神的に安定し

治療効果もあがりやすくなります。

医師である筆者は

本書でなんども言っていますが

患者が心をおだやかに保つことががん治療においてとても重要

です。

まとめ

私たちが忘れてはいけないことは

何のためにがん治療をするのか

ということです。

がん治療の本当の目的は

がんを治すことではなく

元気に長生きして

できれば本来の寿命を全うするまで

”たのしく”生きることです。

がんが大きくなった小さくなったで

一喜一憂するのではなく

「生きるために必要な機能が維持されているかどうか」

に注目すべきです。

そう言う観点で検査結果を見ると

案外「まだ生きられるな」と前向きになるようです。

本書はこんな感じで

落胆していた私の指針になりました。

私でもサクッと読めて

前を向くことができる本です。

一読必須です。


まずは知識をしっかり入れていきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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