MENU
VLOGはじめました!【週末ルーティン】発信中!

公安刑事の家庭と仕事の葛藤 ─ 中山 七里 (著)小説『テロリストの家』読書感想

家族がバカだと困るよね

読みましたよ。

中山 七里 著『テロリストの家』

Amazon

染井為人のデビュー作『悪い夏』は、

累計18万部を売り上げた

第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作です。

生活保護を不正受給する人々や、

現実と向き合わない主人公が描かれるこの物語は、

現代社会の暗い一面を浮き彫りにしています。

この記事では、

そんな『悪い夏』の読書感想とともに、

物語が伝えたいメッセージを深掘りしていきます。

わかりやすく解説しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

目次

『テロリストの家』のあらすじ

物語は、公安警察の刑事である主人公幣原の

息子秀樹がイスラム過激派の募集に参加し

テロリストとして逮捕されるという衝撃的な事件から始まります。

幣原は事件の真相を追い求める中で、

家族との関係や

自身の職業に対する葛藤に直面します。

家族に自身の職業を明かしていなかったことが

深刻な誤解を生みます。

さらに娘のいじめ問題も家庭を揺るがせます。

捜査を通じて、

秀樹の選択やその結果について考えさせられる中で、

物語は意外な結末を迎えます。

幣原は家族との絆を取り戻し、

職務と家庭の間でのバランスを模索する過程で成長していきます。

『テロリストの家』読書感想

結局家族がバカだと足を引っ張る

家族の無理解と信頼の欠如

公安警察としての使命感に生きる幣原は、

事件後にあらわとなる「家族との関係」において深刻な葛藤に直面します。

妻や子どもたちは、

父親が仕事に全力を注ぐ人間であり、家族に対して無関心であると感じています。

彼らは幣原の仕事についてほとんど何も知らされておらず、

そのために生じる信頼の欠如が、

物語の進行と共にさらに深刻な結末を招きます。

結局「家族がバカ」だとこうなるんだなということを学んだ

バカと聞くと語弊はあるが、

妻も子どももここまで父親に養ってもらい、

何不自由なく生活や学校を与えてもらっているくせに、

「父親は家族に無関心だった」ということを理由に

大事なところでは父親を信用していません。

信頼せずに暴走してさらに物語は悲惨な方向に行きます。

途中、幣原は

「公安刑事という特殊な職業であるがゆえに、

これまで家族にも仕事内情を伝えることはできなかった」と

家族に打ち明けますが

それでも妻は「家族よりも仕事が大事なの?」と理解しません。

家族が利己的でバカだと

いくら優秀な公安刑事でも大変だなと思いました

職業と家族の対立と決断

幣原は家族の利己的な行動に苦しみながらも、

公安警察という職業に誇りを持ち続けます。

しかし、家族との対立が深刻化する中で、

彼がどのような決断を下すべきか、

その過程でどのような苦悩が彼を襲うのかが物語の中心となります。

家族を優先する決断と教訓

物語は、職業と家族の間で揺れる幣原の姿を通して、

家族の重要性とその絆の尊さを深く考えさせられます。

幣原の葛藤と決断が、

読者にとっても

現実の家庭や職業選択における重要な教訓となるでしょう。

私なら、

同じ立場に置かれた場合、

迷わず家族を優先して仕事を辞める道を選ぶでしょう。

物語の結末と感想

物語の結末は、私の予想通りでしたが、

その事実が物語全体の深い意味と

教訓をより強く浮き彫りにしました。

「テロリストの家」は読みやすい?

「テロリストの家」は読みやすい?

「六人の嘘つきな大学生」

読みやすさを★★★★★とすると

「テロリストの家」の読みやすさは

小説初心者にとって

★★★☆☆です。

内容は重いがおもしろい。

刑事と公安の違いや

歪み合いなど

公安という特殊な職業としての苦悩が

よくわかりおもしろいです。

ただ事件が急展開してからは

そこまでおもしろくなかったし

犯人も事実もそこまでどんでん返しではありませんでした。

オーディオブックで楽しむ

お悩みさん

普段小説読まないから大丈夫かな?

といった不安ありますよね。

小説初心者、

活字苦手な方の

不安を解決するなら

Audible(オーディブル)で楽しむ

という方法を紹介します。

私はオーディオブックでも聴き読しました。

出勤時間や寝る前に聴いていました。

Amazon

ぜひオーディブルで聴いてもらいたい小説ですね。

ラジオドラマさながらの緊迫感で楽しめますよ。

あわせて読みたい
【2023年版】Audibleの魅力とメリットを徹底解説!読書が苦手でも楽しめる聴くだけの本 読書が苦手で、本を読む時間を作るのが難しい という悩みを抱える人は多いのではないでしょうか。 本を読むことで知識やストーリーを楽しめることはわかっているけれど...

まとめ

物語は、家族の間での理解不足や誤解、

そして幣原の職業がもたらす影響を通じて、

深い家族の葛藤を描いています。

幣原が捜査と家族の調和を模索する過程で、

読者は家族の重要性やその絆の尊さについて考えさせられます。

物語の結末は予期せぬ展開となり、

家族と職業の間で揺れ動く主人公の姿勢が深く印象に残ります。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

👇ポチッと応援いただけるとブログ更新の励みなります!!

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次