MENU
VLOGはじめました!【週末ルーティン】発信中!

【読書感想】湊かなえ著「告白」を通して考える、本当の「復讐」とは何か?【第6回本屋大賞】

えげつない復讐劇

読みましたよ。

湊かなえ 著「告白」

Amazon

この小説は、我が子を校内で亡くした女性教師が、

終業式のホームルームで

犯人である少年を指し示すという

衝撃的な出来事からスタートします。

複数の登場人物がそれぞれの視点から事件の真相に迫り、

復讐とは何かというテーマに対して読者に問いかけます。

その結末は大きな話題を呼び、

本作は第6回本屋大賞を受賞

映画化もされるなど国民的な支持を集めた作品です。

目次

「告白」のストーリー紹介

「告白」のあらすじ

湊かなえの小説「告白」は、

我が子を校内で亡くした女性教師が、

終業式のホームルームで犯人である少年を指し示すという

衝撃的な事件から始まります。

この作品はモノローグ形式で構成されており

「女性教師」「級友」「犯人」

「犯人の家族」「犯人」「女性教師」という

それぞれの視点から真相に迫っていきます。

複数の視点を通じて

事件全体が浮き彫りになる手法は、

被害者側と加害者側

それぞれの家庭環境や影響力が明らかになります。

ようするに全ての章で

伏線回収がおこなわれる

という手法です。

それぞれにバックボーンがある

物語では家族間で起こった様々な出来事

対立が事件に及ぼした影響も描かれており、

読者は

被害者や加害者を取り巻く背景となった要因に気付かされます。

特に家庭環境や関係性が

事件の重要な要素として浮かび上がり、

それぞれの人物像や

心情が繊細に描写されています。

加害者の少年だけでなく、

彼の家族や周囲の人々まで含め、

人間関係や過去の出来事が

事件にどう関わっていたのか?

それが物語のミソです。

「告白」はおそろし系ミステリー

「告白」は単なるミステリーではなく、

復讐劇や人間模様を中心に据えた物語であり、

複雑な感情や心理描写が

克明に表現されています。

未成年が殺人を起こしても

たいした罪にならない。

であれば

「法」に頼らない復讐をするわけですが

コレが秀逸。

母親、犯人、犯人の家族の心情描写

作者は、母親、犯人、犯人の家族など、

異なる立場から事件を捉えるキャラクターを通じて、

復讐に対する視点の多様さを描き出しています。

それぞれの心情が交錯し合う中で、

復讐の本当の意味や成り立ちについて深く考えさせられます。

このように「告白」は、親の復讐というテーマを通じて

読者に深い考察や感動を与える作品であり、

湊かなえの才能が光る一冊と言えるでしょう。

次ページで読書感想を書きますが

ネタバレ含みます。

1 2

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次