夏休みの特別シリーズ:楽天証券でつみたてNISAを始めるまで
全6回にわたり、楽天証券でつみたてNISAを始めるまでのステップバイステップを解説する特別シリーズを公開しています。
今回は第2回です。
私はこの先、日本円だけで資産を持っているのは危険と考えています。
でもこれはあくまで私の考え方であり、全員にとって正解ではありません。
投資は自己責任です。
私がブログで発信するのは、
私が自分で調べて、自分で考えて、自分で選んだ結果でしかありません。
だから読み終わったあと、必ず自分で公式サイトを開いて、自分の頭で確かめてください。
今回のシリーズが、読者の皆様が行動を起こすための最初の1歩のきっかけになれば、それでいいと考えています。
また、同じ内容をポッドキャストでも配信しています。
ポッドキャストの放送を聞くだけでできる限りわかりやすく話す予定ですが、
このブログ記事にも詳細をまとめましたので、一緒に読みながら聞いてもらえればより理解が深まると思います。
はじめに:銀行はボランティアではなく営利企業である
投資について何も知識がない状態のとき、
インターネット上の画面だけで手続きを完結させることに強い不安を覚えるのは非常に論理的な感情です。
よくわからないからこそ、物理的な店舗が存在し、対面でお金のプロである担当者が説明してくれる銀行の窓口へ向かおうとするのは自然な行動と言えます。
駅前にある銀行の窓口へ行けば、
担当者が非常に丁寧にヒアリングを行い、
長時間かけて相談に乗ってくれます。
しかし、投資初心者が絶対に認識しなければならない残酷な大前提を記述します。
銀行はボランティア組織ではありません。
巨大な店舗を維持し、多数の行員に給与を支払うための利益を追求する営利企業です。
したがって、単純に銀行の窓口へ足を運べば、
【お客さんにとって1番良い商品】を売り込んでくれるわけではありません。
銀行にとって1番利益が出る商品、
すなわち【銀行が売りたい商品】を提案されることになります。
窓口の担当者がどれほど親切な笑顔を見せてくれたとしても、
彼らもビジネスの目標を与えられた会社員である以上、
自社の利益を優先し、手数料が割高な商品を販売しなければならない構造が存在するのは当然のことなのです。
無知は搾取されるという絶対的な法則
投資の領域に限らず、世の中のすべてのサービスにおいて、無知は搾取されるという構造は変わりません。
銀行の窓口へ行けば、担当者が非常に親切に対応してくれます。
複雑で面倒な証券口座の開設手続きも、
無数に存在する投資信託の中から商品を選択する作業も、
すべて窓口の親切な銀行員が代行して進めてくれます。
専門用語を自分で検索して調べる必要もありません。
お客さんとしては、これ以上ないほど楽な体験です。
しかし、この「楽をする」という体験には代償が伴います。
お客さんが楽をする分、そして金融の知識を持たない分、銀行側へ見えない形で余計な手数料を支払うことになるのです。
企業が人件費と店舗の家賃という莫大な固定費をかけてあなたを対面でサポートする以上、
そのコストはあなたが購入する投資信託の手数料に上乗せされて請求されます。
楽をする分、知らない分、余計なコストがかかるのはビジネスの原理原則です。
ネット証券のメリットと自分で決める重要性
一方で、インターネット上で取引を完結させるネット証券の構造はどうなっているでしょうか。
ネット証券には、あなたを笑顔で出迎えてくれる窓口対応が一切ありません。
口座を開設する手順も、どの商品を買うかの設定も、すべて自分で調べて自分で決める必要があります。
誰かに任せて楽をすることはできません。
しかし、その窓口対応がない代わりに手数料、
そして毎年の運用コストは圧倒的に安く設定されています。
楽天証券やSBI証券の投資信託買付においては、この入口の販売手数料が無料に設定されています。
せっかく日々の生活費を切り詰め、
自分の大切なお金を投資に回す決断をしたのであれば、
その余計な手数料すらすべて投資の元本に回した方が、
長期的な資産形成においてはるかに賢い選択となります。
自分で理解していないものを買うリスク
筆者の基本的な考え方は、「自分で理解していないものを買う」ということは、
それ自体が非常に大きなリスクでしかないということです。
担当者に言われるがまま、中身も分からないまま毎月お金を払い続ける状態は、投資ではなく単なる思考停止です。
だからこそ、面倒であっても自分で調べて、自分で考えて決めるという工程は絶対に必要であり、
それが投資を始める上での1丁目1番地なのです。
実は高度な知識は不要であるという真実
自分で調べて決める、と表現すると、「やはり投資には難しい専門知識が必要なのだ」と身構えてしまう読者もいるはずです。
しかし、実は全くそんなことはありません。
なぜなら、投資初心者が最終的に購入するべき最適解となる商品は、実質的に以下の2つのどちらかに絞られるからです。(個人的な意見です)
- 『eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)』:日本、アメリカ、ヨーロッパ、新興国を含む世界中の企業に分散して投資する商品。世界の人口が増加し、経済が成長し続ける限りその恩恵を受ける設計です。[引用元: https://emaxis.am.mufg.jp/fund/253425.html]
- 『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』:アメリカの株式市場に上場している企業の中から、特に厳しい基準をクリアした代表的な500社の企業に投資をする商品。Apple、Microsoft、Amazonといった世界を牽引する企業が含まれています。[引用元: https://safe.tr.mufg.jp/cgi-bin/toushin/tsl.cgi/funds/03311187/index.html]
この2つの商品は、世界中の投資家がその価値を認め、
実際に莫大な資金が集まっている非常に優秀な投資信託です。
つまり、数千種類ある商品を自力でゼロから分析して発掘するような、
高度で専門的な知識は最初から必要ありません。
最終的なゴールがオールカントリーかS&P500のどちらかであると分かっているのなら、
あとはその商品を取り扱っていて、かつ手数料が最も安い場所を選ぶだけで済みます。
長期投資において運用コストを限界まで下げるべき理由
つみたて投資枠を使った投資というのは、毎月20000円、あるいは50000円といった金額を、10年間、20年間という長い年月をかけてコツコツと積み上げていくものです。
長期間保有し続けることが前提である以上、購入時の手数料はもちろんのこと、保有している間にかかり続ける信託報酬という運用コストは、限界まで下げるべきです。
例えば、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)という商品の信託報酬は、年率で0.05775パーセントという極限まで低い水準に設定されています。[引用元: https://emaxis.am.mufg.jp/fund/253425.html]
また、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬も、年率で0.08140パーセントという驚異的な低コストに抑えられています。[引用元: https://safe.tr.mufg.jp/cgi-bin/toushin/tsl.cgi/funds/03311187/index.html]
これはネット証券を利用して自分で購入設定をするからこそ享受できる低いコストです。
もし銀行の窓口で、銀行が売りたい別の商品を勧められて契約してしまった場合、この運用コストが1パーセントを超えることも珍しくありません。
1パーセントと聞くと小さく感じるかもしれませんが、このコストの差は最終的なあなたの手元に残る利益の金額を、信じられないほど大きく削り取ります。
毎月30000円を20年間積み立てた場合、投資する元本は合計7200000円になります。
この条件で、運用コストが0.08パーセントの商品と、運用コストが0.50パーセントの商品を比較するシミュレーションでは、20年後の最終的な資産額に約640000円もの差が生まれるという結果が公表されています。[引用元: https://www.soico.jp/no1/news/securities/6552]
たった数パーセントの小数点以下の違いが、数十年後には数十万円、数百万円という致命的な差になって現れるのです。
まとめ
本日の結論は、銀行の窓口担当者を人間として否定するものではありません。
銀行という営利企業が手数料を搾取する構造があるという事実を直視すべきだという提案です。
親切さと、あなたの手元に残る利益は独立した事象です。
楽をして誰かに任せるのではなく、自分で理解していないものを買うリスクを排除し、自分で調べて決定することが投資の1丁目1番地です。
そして、初心者が選ぶべき商品はオールカントリーかS&P500のどちらかであり、
運用コストを限界まで下げるために、窓口のないネット証券を選ぶべきなのです。
次回は、いよいよ手を動かして口座を開設する手順に入ります。
しかし、申し込む順番を間違えると、投資を始められる日が2週間以上も遅れてしまう構造的な罠が存在します。
最も早く、最も効率よく楽天証券の口座を開設する具体的な手順について解説します。
