2026年2月5日、木曜日。
ビジネス書だけでなく
久しぶりにエンターテインメントの世界に没入することもある。
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読み終えた直後の感想を一言で言えば、
「完全にやられた」。
この心地よい敗北感こそ、ミステリーの醍醐味なのだろう。
目次
初心者への「招待状」のような親切設計
物語の中で「ミステリー学」を学ぶ
私はミステリー小説の初心者だ。
「本格ミステリー」と聞くと、
少し敷居が高いイメージがあった。
しかし、この作品は違った。
登場人物であるミステリーマニアが、
作中で「実在する名作小説」の紹介や、「トリックの類型」について語ってくれるのだ。
読み進めるうちに、読者は自然とミステリーの基礎知識(ルール)をインストールされる。
「なるほど、こういう時はこう疑えばいいのか」
そうやって賢くなった気になったところで、作者は仕掛けてくる。
全てが覆るラストの衝撃
張り巡らされた伏線と、鮮やかな回収
後半、ページを捲る手が止まらなかった。
「あれも、これも、全て伏線だったのか!」という驚きの連続。
私が「ルール」だと思って読んでいたものが、音を立てて崩れ去る瞬間のカタルシス。
予想を裏切り、期待を裏切らない。
その「どんでん返し」の切れ味は、鋭利な刃物のようだった。
まとめ:フィクションは脳のストレッチ
『硝子の塔の殺人』は初心者必読。解説付きで学びながら、
最後は盛大に騙される快感を味わえる。
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普段、実用書やビジネス書ばかり読んでいる人こそ、
たまには「嘘(フィクション)」の世界に触れてほしい。
著者が仕掛けた論理的なパズルを解こうと脳をフル回転させる時間は、
最高に贅沢な知的生産のトレーニングになるはずだ。
