警察バディ小説「リンダを殺した犯人は?」
この作品は一気読み(聞き)必至のミステリーです。
読了(聞了)後に
心に残る社会問題への洞察も見逃せません。
リンダを殺した犯人は?
Audible先行小説
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この本を読むべき(聞くべき)理由
「リンダを殺した犯人は?」は
『密告はうたう』でおなじみの
伊兼源太郎が描く警察バディ小説です。
警視庁捜査一課の
志々目春香と藤堂遥の
「はるか」コンビが
新宿で見つかった若いベトナム人女性
「リンダ」の死の真相を追います。
この本は単なるミステリーではありません。
外国人労働者の搾取問題や、
将来的な日本の経済状況までを描くことで、
読者に深い考察を促します。
本の内容を1分で要約
若いベトナム人女性リンダの死体が新宿で発見され、
外国人労働者を搾取する国の制度と
闇の世界を暴いていきます。
筆者の紹介
伊兼源太郎は、
社会問題をテーマにしたミステリー作家として評価されています。
彼の作品は、
リアルな描写と緻密なプロットが特徴で、
多くの読者から支持を受けています。
こんな人にオススメ
- ミステリー好きな人
- 社会問題に関心がある人
- 警察小説が好きな人
技能実習生制度の問題点を解説
この本では、
技能実習生制度の問題点が
大きなテーマとなっています。
技能実習生制度は、
日本に来た外国人労働者が日本の技術を学び、
自国に持ち帰ることを目的とした制度です。
しかし物語中でも語られますが
現実には多くの問題が存在します。
- 過酷な労働環境
- 長時間労働や低賃金が問題になっています。
- 人権侵害
- 実習生がパスポートを取り上げられたり、
自由に移動できない状況があります。
- 法的保護の不足
- 実習生は日本の労働法で十分に保護されておらず、
労働条件が守られないケースが多いです。
このような問題により、
技能実習生制度は批判を受け廃止され
2024年からは「新育成技能制度」と名前を変えて
制度が改定されました。
本書では、この制度の問題点を通じて、
外国人労働者が直面する現実を描いています。
本書の感想
この作品では、
ベトナムからの技能実習生制度の問題点が描かれています。
特に、外国人労働者がどのように搾取されているのか、
その実態に驚かされました。
また、
将来的に日本人が東南アジアへ出稼ぎに行く未来についても
考えさせられました。
志々目春香と藤堂遥のコンビのやり取りが、
シリアスなストーリーに程よい緩和を与え、読者を引き込んでいきます。
本全体の内容をまとめ
「リンダを殺した犯人は?」は、
ミステリーの枠を超えて、
社会問題に切り込みます。
物語を通じて、
読者は現代の労働問題や、
将来的な日本の経済状況について
深く考える機会を得られます。
まとめ
この本を読むことで、
私たちが見過ごしがちな社会問題に目を向けることができます。
警察バディのスリリングな追跡劇とともに、リアルな問題提起を楽しむことができる一冊です。
ぜひ読んでみてください。
リンダを殺した犯人は?伊兼源太郎の衝撃作を一読し、
社会問題への新たな視点を手に入れましょう。
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