1年ぶりの30km走。
AI(Gemini)が提案した「10km毎に2分歩く」という謎の戦略を実行した結果、
持病の足攣りが完全に消滅。
科学的根拠に基づく「脳のバグ」の修正法と、
ラスト2kmで痛感した人体の限界について。
京都市内を一周する過酷なコースで44歳の私が体験した、人体実験のレポートを共有したい。
Geminiが指摘した「足攣りの正体」は脳のバグ
「縮め」と「緩め」のセンサーエラー
前回の亀岡ハーフマラソンでふくらはぎを攣りまくった私は、
恐怖心からGeminiに対策を求めた。
そこで返ってきた答えは、意外なほど科学的だった。
足が攣るのは、筋肉の限界ではありません。脳のバグです
筋肉には2つのセンサーがある。
1. 筋紡錘(きんぼうすい):「縮め!」と命令するアクセル
2. ゴルジ腱器官(けんきかん):「緩めろ!」と命令するブレーキ
通常はこの2つがバランスを取っている。
しかし疲労が蓄積すると、
ブレーキ役の「ゴルジ腱器官」が機能不全を起こし、
アクセルだけが踏みっぱなしになる。
これが、足が勝手に収縮し続ける「痙攣」の正体だ。
システムを強制再起動する「予防的ピットイン」
このバグを防ぐ唯一の方法は、
バグが起きる前にセンサーをリセットすること。
Geminiが授けてくれた作戦はこうだ。
- 10km、20km地点で必ず止まる
- ふくらはぎをストレッチする
- そのまま「2分間」歩く
まだ走れるのに歩く。
これは勇気がいる。
しかし、この2分間は休憩ではない。
「今はリラックスしていいんだよ」と脳に教え込み、
狂い始めたセンサー感度を正常に戻すための「キャリブレーション(調整)作業」なのだ。
実践:CW-Xを脱ぎ捨て、黒いジャージで挑む
コンプレッションより「保温」を選んだ理由
今回はもう一つ、大きな賭けに出た。
いつも愛用している高機能タイツ「CW-X」を履かず、
NIKEの冬用ランニングジャージを選んだのだ。
「冷え」はセンサーの誤作動を加速させる。
ならば、締め付けよりも「絶対に冷やさない」ことを最優先にする。
マグネシウムを摂取し、黒いジャージに身を包み、私は京都の街へ飛び出した。
「20kmの壁」が消滅した瞬間
10km地点、20km地点。
足はまだ全然元気だったが、
ルール通りに立ち止まり、
ストレッチをして2分歩いた。
すれ違うランナーが「こいつ、もうバテたのか」という目で見ていく。
以前の私なら恥ずかしくて走り出していただろう。
だが、今回は無視して歩いた。
その結果、いつもならピキピキと悲鳴を上げる20km過ぎの魔のゾーンを、
信じられないほどスムーズに通過できた。
「攣る気配がない」
これは感動的な体験だった。
それでも「30kmの壁」は実在した
ラスト2kmで訪れた「人体の限界」
足攣り対策は完璧だった。
しかし、30km走が甘くないこともまた事実だった。
28kmを過ぎたあたりで、急激に体が重くなった。
足が攣るのとは違う、エネルギーの枯渇。
そして左膝に出た、今までにない鋭い痛み。
これは恐らく「グリコーゲンの枯渇」と「構造的な限界」だ。
人間の体内に蓄えられる糖質(エネルギー)は、
だいたい30km分くらいしかないと言われている。
私の体は正確に、30kmでガス欠を起こしたのだ。
信号待ちもトイレも、全ては「戦略」の一部
京都市内ランは信号が多い。
以前はイライラしていたが、
今回は「これもセンサーリセットの時間」と捉えることで、精神的にも余裕が持てた。
タイムは落ちたが、そんなものはどうでもいい。
「30kmを攣らずに走り切った」という事実が、44歳の私に自信を与えてくれた。
まとめ:AIは「根性論」を駆逐する
今日の要約
足攣りは「脳のバグ」。
10km毎に歩いてセンサーをリセットすれば、44歳でも長距離は走れる。
ポジティブな行動喚起
マラソン大会で歩いている人を見かけたら、笑ってはいけない
彼らは負けたのではない。
脳のシステムを再起動している、賢いランナーかもしれないのだから。