“Easy Choices, Hard Life” の真実
「今日もなんとなく、昨日と同じ一日を過ごしてしまった」
「新しいことに挑戦したいけど、腰が重い」
44歳、サラリーマン。私自身も毎日この葛藤の中にいます。
しかし、ある言葉に出会ってから、私の選択基準は変わりました。
重量挙げで4度の世界チャンピオンに輝き、現在は『The Happy Body』プログラムの創始者でもあるイェジ・グレゴレクの言葉です。
“Hard choices, easy life. Easy choices, hard life.” (困難な道を選べば、人生は楽になる。安易な道を選べば、人生は辛くなる。)
この言葉は、現代の40代にとっての「生存戦略」そのものです。
なぜ私たちは「楽な方」ばかり選んでしまうのか。
そして、なぜそれを今すぐやめるべきなのか。脳科学の視点から解説します。
敵は「現状維持バイアス」
脳は変化を嫌う
私たちの脳には「現状維持バイアス(Status Quo Bias)」という強力なプログラムが埋め込まれています。
これは「未知の利益」よりも「既知の損失」を過剰に恐れる心理作用です。
脳の最優先事項は「生存」であり、エネルギーを使わず、リスクを避けることが正解でした——原始時代までは。
インフレ時代に「ステイ」は命取り
しかし、現代日本で「現状維持」はリスクでしかありません。
物価は上がり(2025年後半のCPIは高水準で推移)、テクノロジーは進化し続けています。
周りの環境(エスカレーター)が猛スピードで変化しているのに、自分だけ「止まる(楽な方を選ぶ)」ことは、相対的に**「退化」**しているのと同じです。
今「楽な方(Easy Choices)」を選び続けると、スキルも資産も目減りし、
将来的に選択肢のない「辛い人生(Hard Life)」が待っています。
解決策:「迷ったらツラい方」を選ぶ技術
脳の可塑性(ニューロプラスティシティ)を利用する
大人になっても脳は成長します。
これを「脳の可塑性」と呼びます。
ただし、これにはスイッチが必要です。
それが「適度な負荷(Discomfort)」です。
筋トレで筋肉繊維を破壊しないと筋肉がつかないように、
脳も「予測外の負荷」や「ストレス」を与えないと、新しい神経回路がつながりません。
- 慣れた仕事 → 脳は自動運転モード(成長ゼロ)
- 未経験・面倒な仕事 → 脳はフル回転モード(成長あり)
「ツラい」「面倒くさい」という感情は、
実は「脳がアップデートされようとしている時の摩擦熱」のようなものです。
だから、そこから逃げてはいけないのです。
実践:「1秒ルール」で脳をハックする
私が実践しているのは、以下のシンプルなアルゴリズムです。
- 迷いが生じる(A:楽な道 vs B:ツラい道)
- 感情が湧く(Bは嫌だな、やりたくないな)
- 1秒以内にBを選ぶ(思考停止で実行する)
迷っている時間は、脳が「やらなくていい言い訳」を検索している時間です。
だから、言い訳が見つかる前に、行動で既成事実を作ります。
- 会議で発言するか迷ったら、挙手する。
- 調べるか迷ったら、今すぐ検索する。
- 階段とエスカレーターがあれば階段を選択する
- 筋トレするか迷ったら、ウェアに着替える。
私の実体験と考察
40代こそ「ラーニングゾーン」へ
成長には3つのゾーンがあります。
- コンフォートゾーン(快適): 現状維持。成長なし。
- ラーニングゾーン(学習): ちょっとツラい。成長はここにある。
- パニックゾーン(混乱): ツラすぎる。心折れる。
私たちが目指すのは「ラーニングゾーン」です。
「迷ったらツラい方」というのは、無意識にコンフォートゾーンに留まろうとする自分を、
意識的にラーニングゾーンへ押し出す行為です。
おすすめしたい人
- 将来に漠然とした不安があるが、動けていない人。
- 「最近、仕事で冷や汗をかいていない」と感じる人。
- 現状維持バイアスという言葉にドキッとした人。
まとめ
“Hard choices, easy life.” 今の苦労は、未来の自由のための「前払い」です。
逆に、今の楽は、未来の自分への「借金」です。
今日、何か一つ選択を迫られたら、あえて「ツラい方」を選んでみてください。
その小さな違和感こそが、あなたが進化している証拠です。
