【交通事故】進路変更車の事故【過失割合】

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自動車保険

損保業界にきて11年目のパパスタです。
毎日毎日交通事故対応をしています。

事故受付で多いものの一つに『進路変更車の事故』があります。

正直、これほどもったいない交通事故は無いなあと。

っていうのも
先の交差点で右折する必要があるとき以外
普通に走行していれば進路変更(車線変更)する必要ないんです。
左折は走行車線から行いますからね。右折する時だけなんです。

『急いでいたり』
『前の車が遅いから』
『抜かしたい』

っていうのがほとんどです。

で、事故を起こすリスクがものすごい高い。
事故を起こすと経済的負担がかかりるのに。

道路交通法でも「車両はみだりにその進路をへんこうしてはならず、変更した後の後続車両の速度、方向を急に変更させる恐れのあるときは、進路を変更してはならない」とされています。(法26条の2第1項)

法律でもムダな進路変更は禁止としているんです。

過失割合の決まりかたについては下記の記事を参考にしてください。

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進路変更車との事故過失割合

判例153図では
進路変更車70:30後続車が基本と示されています。

修正要素として
①合図(ウインカー)無し20%修正
②進路変更禁止場所20%
③後続車に初心者マーク10%等がついている自動車の場合は、進路変更車にさらに過失割合修正が加算されます。

などがあります。

①ウインカー無し。

ウインカー無し。特に後方確認について。

こちらが進路変更車側の話ですね。

契約者からの事故状況聴取の際、後方確認について確認したら
このように言われることがめっちゃ多いです。

「車線変更前に後方確認したが相手車はいなかった。
進路変更した際に相手車がいて接触した。
相手がものすごいスピードだったんだと思う。」
とお聞きすることがあります。

その理屈は無理です。笑

仮に後方確認時に本当に相手車がいなくて
そのご進路変更時に相手車がすぐに真横に来て接触したとします。

相手車はロケットです。
無かったものが車線変更する瞬間に隣に来ていれば
音速の速さでないとあり得ません。

でロケットと接触しているので、あなたは無事ではいられません。

すなわち後方確認していないのです。

車線変更の手順

1.ウインカー(指示器)を出す。

まずはウインカーを点灯させ、周囲の車に意思表示をします。
なるべく早めに点灯開始し、3秒間は点灯するようにしましょう。

たまにウインカー即車線変更する人や、信号待ち左折の際に
信号待ちの時はウインカーを出さずに

左折するギリギリでウインカーを出す人
がいますが
ウインカーを出したと認められません。
20%の修正要素です。

30:70 → 10:90
になります。

ウインカーを出すときは最低でも3秒間は出さないと
ウインカーなしと判断されます。ちなみに道路交通法違反にもなります。

大切なことなのでもう一度
ギリギリのタイミングでのウインカー点灯は合図無しとなります。

2.安全確認

ウインカーを点灯させている間に安全確認をおこないます。
安全確認の順番は…

1. 目視(前)
2.ルームミラー(後)
3.ドアミラー(横)
4.目視(横・後方)

事故状況を聴取する際に必ず聞きます。
上記の順番でできていない
1つでも抜けがあれば

安全確認、後方確認不足となります。

車線変更を行う

急にハンドルを切るのではなく、車体が真横に平行移動するイメージで、ゆっくりと移動開始。
この時前方を見つつ、ドアミラーで移動する車線の後方を確認しながら移動します。

ね?車線変更ってめっちゃ大変なんですよ。

集中しながら前方、斜め後方も確認しながらスピードも気にしてウインカーもだす。

一度にコレを行う必要があるんです。
1つでも怠ると事故のリスクが上がり
事故ったら車線変更車側の修正要素
になります。

リスクが大きすぎるんです。

なので無意味な車線変更やムダな追い越しは控えた方が吉です。

②進路変更禁止場所

追い越し禁止場所では、自動車や原動機付自転車を追い越すために進路変更したり、その横を通りすぎたりしてはいけません。(法30条)
※自転車などの軽車両は、追い越し禁止場所でも追い越すことができます。

ってことでコレも進路変更車側の修正要素になります。
30%:70% ⇨ 10%:90%

追い越しを禁止する場所
  • 標識により追い越しが禁止されている場所
  • 道路の曲がり角付近
  • 上り坂の頂上付近
  • こう配の急な下り坂(傾斜の度合いが10%以上の下り坂。)
  • 車両通行帯のないトンネル
  • 交差点とその手前から30m以内の場所。優先道路通行している場合を除く)
  • 横断歩道や自転車横断帯と、その手前30m以内の場所

ここに規定されている場所において、進路変更を行うことによって道路交通法違反となります。

よくやりがちなのは
交差点とその手前から30m以内
横断歩道や自転車横断帯と、その手前30m以内の場所

ここ進路変更禁止ですよ!
守っていない人めっちゃいますが
警察いたらつかまりますので要注意。

事故が発生した場合、事故担当者は
事故場所が横断歩道から30m以内かどうかを
必ず確認します。
現場はすぐわかります。

そうすれば30:70⇨10:90になります故。

直進車も過失0にはなりません

直進車側の目線ですが
コレもポイントです。

『自分は道をまっすぐ走っていただけ。』

こういった事故の場合、直進車側はほとんど被害事故主張をされます。

が、30:70です。最大限で10:90です。

3割は直進車の注意不足を取られます。

いきなり隣の車が寄ってきた!

となっても10%過失が発生します。
弁護士雇って裁判しても0になることはほぼありません。

今の日本では
免許証を持ってハンドルを握る以上
常に注意しないといけない
という考え方があります。

僕も運転をするので
事故状況を聞いていて『コレは避けようがないな』と思うことはあります。
しかし動いている以上は、運転手の責任が発生し無過失になるとはするとは思っていません。

それは過失の大小にかかわらず
他人の命を奪う可能性があるからです。

常にどこから車がくるのか、どこから自転車が出てくるのか
歩行者がどこから出てくるのか

常に注意する必要があります。

僕は嫁大臣には常々
『運転する時は、他の車や人はみんな自分にぶつかりにきていると思え』

っていっています。

まとめ

一番良いのは出来るだけ進路変更をしない事が事故の可能性がなくなる事になりますが、そういうわけにもいきません。

なので上記のように十分に注意して履行しましょう。

しかし、一番最初に述べたように進路変更は

めちゃくちゃリスクがある行動ってことを念頭におきましょう。

遅い車を追い抜いたり、ムダにたくさん車線変更して
縮まる時間は何分ですか?

仮に事故を起こしたら1、2時間は足止めです。
相手がバイクで大怪我したら一生です。

数分短縮するのと、このリスクどっちがいいですか??進路変更をされる際には上記の様な事に注意して、運転されれば事故が起きる可能性はぐんと減ると思います。

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